(3)やり取りが見えない
SNSやメッセージサービスなどでやり取りは、ほかの人が見ることができず、やり取りの内容はもちろん、だれとつながっているかもわかりません。
生前から話し合っておくこと
デジタル遺品はパスワードがなければ開けないことが多く、そもそもパソコンやスマートフォンも多くがパスワードでロックを解除しなければ見られません。
デジタル遺品を探すには、まずパスワードを把握する必要があります。遺言書やエンディングノートがあれば、それらに記載されているかもしれません。また、手帳や書類などに書き記している場合もあるので確認しましょう。
とくに、デジタル資産は遺族にとっては重要な相続財産なので、なるべく早く全貌を把握したいところです。
しかし、どうしてもパスワードがわからないこともあります。そうしたときは、専門の業者に頼むしかありません。また、パスワードが解除できても、重要なデータや情報がどこにあるかを探すには、膨大な手間がかかります。

監修:曽根恵子
株式会社夢相続代表取締役。相続実務士(R)。公認不動産コンサルティングマスター相続対策専門士。監修書に『子のいない人の終活準備』、『一番かんたん エンディングノート』、『家じまい・墓じまい・相続[ 図解]実家問題がすべて解決する本』(扶桑社)などがある。