(3)やり取りが見えない
SNSやメッセージサービスなどでやり取りは、ほかの人が見ることができず、やり取りの内容はもちろん、だれとつながっているかもわかりません。

生前から話し合っておくこと

デジタル遺品はパスワードがなければ開けないことが多く、そもそもパソコンやスマートフォンも多くがパスワードでロックを解除しなければ見られません。

デジタル遺品を探すには、まずパスワードを把握する必要があります。遺言書やエンディングノートがあれば、それらに記載されているかもしれません。また、手帳や書類などに書き記している場合もあるので確認しましょう。

とくに、デジタル資産は遺族にとっては重要な相続財産なので、なるべく早く全貌を把握したいところです。

しかし、どうしてもパスワードがわからないこともあります。そうしたときは、専門の業者に頼むしかありません。また、パスワードが解除できても、重要なデータや情報がどこにあるかを探すには、膨大な手間がかかります。

『【図解】身内が亡くなった後の手続きがすべてわかる本 2026年版』(扶桑社)

監修:曽根恵子
株式会社夢相続代表取締役。相続実務士(R)。公認不動産コンサルティングマスター相続対策専門士。監修書に『子のいない人の終活準備』、『一番かんたん エンディングノート』、『家じまい・墓じまい・相続[ 図解]実家問題がすべて解決する本』(扶桑社)などがある。

曽根恵子
曽根恵子

株式会社夢相続代表取締役。相続実務士(R)。公認不動産コンサルティングマスター相続対策専門士。出版社勤務後の1987年に、不動産コンサルティング会社を設立し、相続コーディネート業務を開始。相続実務士の創始者として、1万5000件以上の相続相談に対処。夢相続を運営し、感情面、経済面に配慮した“オーダーメード相続”を提案している。TV・ラジオ出演407回以上、新聞・雑誌取材協力980回以上、セミナー講師実績671回以上と幅広く活躍。著書・監修書86冊、累計81万部発行。監修書に『図解 身内が亡くなった後の手続きがすべてわかる本 2025年版』、『子のいない人の終活準備』、『一番かんたん エンディングノート』(扶桑社)などがある。