始発から運転を見合わせた東海道線。通勤・通学の足を直撃し、多くの人に影響が及びました。JR静岡駅付近に設置されたカメラには青白い光を放ちながら走る列車が記録されていました。

伊藤渚紗 記者:
こちらきのう(11月5日)の夕方から続くトラブルの影響で東海道線、まだ止まっています。朝から心配そうに駅員に話を聞く人の姿も目立ちます

全ての区間で始発から運転を見合わせた東海道線。

通勤・通学の足を直撃しました。

JR静岡駅から藤枝へ向かう女性:
会社へ行かなければいけないが、どうしようかなと。上司に相談しようかなと思って。(降車駅は)藤枝だがきのうはバスで帰ってきた、夜。まさか朝までとは思っておらず、確認もせず家を出た

JR静岡駅から沼津へ向かう男性:
新幹線は動いているが止まらない、沼津だと。ちょっと待ってるしかない

影響はJR浜松駅でも…。

落合健悟 記者:
東海道線の運転見合わせを受け、多くの人が東海道線の改札前で立ち止まっています。混雑しているのは東海道線だけではなく、新幹線の切符売り場にも長い列ができています

交通手段を新幹線に変更して移動する人の姿も多く見られました。

11月5日午後4時半頃、東海道線・下り列車の車掌から「電車と列車が接触している部分の火花がいつもより大きい」と連絡があり、JRは沼津~浜松までの上下線の運転を見合わせました。

帰宅ラッシュと重なり、タクシー乗り場にも長い列が…。

新幹線による代替輸送を実施しましたが、駅は大混乱となりました。

こちらはJR静岡駅近くの線路を捉えた映像です。

5日午後4時33分。

画面の奥からJR静岡駅を出発した下り列車が。

すると…その後も複数回青白い光を放ちます。

映像を確認したJRの担当者は「火花が散ることはあるが通常よりも大きく光っていると感じた」と話していました。

若山記者 記者:
運転見合わせから約4時間が経ち、上り線のみで運転が再開しました。改札内に利用客が入っていきます

JRによる電力設備と列車の点検ではパンタグラフに損傷が見つかりました。

そして、運転見合わせから5時間。

ようやくすべての区間で運転を再開しました。

しかし…。

伊藤渚紗 記者:
いま、JR焼津駅とJR西焼津駅の間に来ていますがこちらの電車、深夜から約7時間以上、線路の真ん中で止まってしまっています

6日午前2時半頃、焼津市内を走っていた別の回送列車のパンタグラフから火花が散ったため列車を停止。

線路設備を点検するため、東海道線・御殿場線・身延線で始発から運転を見合わせる事態となりました。

植田孝雄カメラマン:
こちら現場近くのJR焼津駅の上空です。ご覧のように上り線には貨物列車が止まってしまっています。その車列にはたくさんのコンテナが積まれていて、今後、物流にも影響が出てきそうです

伊藤渚紗 記者:
たったいまこちらの改札が開きました。始発から約7時間運転を見合わせていた東海道線ですがJR静岡駅にもいま到着した模様です

午後0時26分、静岡~掛川でも運転が始まり、全ての区間で運転再開となりました。

男性:
無事動き始めて良かった

女性:
電車に乗って来ようと思ったが遅延していて見通しが立たなそうだったので、バスで1時間半程かけて来た。帰りは(列車で)帰れそうなので安心した

JR東海によると、JR用宗~焼津の間にあるトンネル内の天井に設置した漏水を防ぐための板の一部が垂れ下がり、回送列車のパンタグラフと接触して損傷したことが原因だということです。

一方で、5日夕方に異常が起きた列車についてはJR東海は引き続き原因を調べています。

テレビ静岡
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