“コロナ時代”のボディケア「マッスルリセッティング」

新型コロナウイルスの影響で人との接触が制限される中、マッサージなど体のケアを躊躇する人も多いのも事実。
そうした中、自分1人でできるボディケアの方法があると聞いて、黄式中国整体「爽健苑」を訪ねた。

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コロナ時代は、健康管理も「自助」の時代…ということで、広島・福山市の整体師が考案し、本にもなった「マッスルリセッティング」というセルフケアに注目。
「筋肉を元の状態に戻す」という意味だが、その特徴は「自分1人でもできる」ということ。

「マッスルリセッティング」を考案し、研究をしているのが、福山市や尾道市で整体院を開業する黄烟輝(ファン・エンキ)さん。
黄さんの整体院にはスポーツ選手のほか、歌舞伎役者の片岡仁左衛門さん、そして、宮城・仙台市の僧侶で、仏教の中でも最も厳しい修行のひとつとされる「千日回峰行」を達成した、塩沼亮潤大阿闍梨など、各界の実力者が訪れている。

"肩こり記者”が施術を体験!

福田記者:
日頃から酷い肩こりがあるので、まず、私の体のコンディションがどうなのか、黄先生にチェックしてもらうところから始めます

整体師 黄烟輝さん:
右(肩)が緊張度が高い感じですね。盛り上がっている感じ。筋肉が疲れて、緊張して盛り上がっている感じがあります。(マッスルリセッティングは肩の筋肉を)軽く持ち上げて、少し首を(右肩側に)倒して(肩の筋肉を)戻すだけ。今、痛い感じはしますか?

福田記者:
いや、全くなんとも思いません

整体師 黄烟輝さん:
これがマッスルリセッティングの特徴なんですよ。痛くないように(筋肉を)ゆるめてやるだけで、筋肉がゆるんだという信号を脳に伝えにいってもらうんです。脳がこれを察知して喜んでくれる。(脳が)喜ぶと、緊張した筋肉に「緊張しなくていいよ」と指示を出してくれるんですね

福田記者:
あまり…こう…何かされている感じはしない…

整体師 黄烟輝さん:
「押す」とか「もみほぐす」と逆の発想で、1分間か30秒くらい、(筋肉を)戻してあげるだけで、最後にちょっと振動をかけると…。(肩の)痛みをチェックしますね。強く押しますが、さっきと比べてどうですか?

福田記者:
普通になったなと…

整体師 黄烟輝さん:
そうそう、正常に戻る感じ。マッサージとか何をしても、最終的な目的は正常な状態に戻ることなんですよ。一生懸命その場でもみほぐすよりも、人間は自分自身が正しく元の正常な体位に戻れば全部良くなるんですよ

張りのある筋肉を手指でつまんで30秒程緩め、軽くマッサージ。
体のどの部位でも要領は同じで、1人でもできる。

続いて、足のふくらはぎ。
あまり出歩かず、座る仕事が多いせいか、夜になると足にむくみを感じていた。
肩をほぐしたのと同じように、突っ張った筋肉を膨らませるように寄せて緩める感じ。

長い苦難…疲労の果てに見えた極意

力でもみほぐすのではなく、リラックスを促すのが「マッスルリセッティング」の極意。
しかし、この方法を考案するまでには長い苦難の道のりがあったという。

中国の医師免許を持つ黄さんは、2003年、ある日本人経営者の招きで来日したが、予定されていた就職が叶わず、途方に暮れる日々もあった。

それでも一念発起して、福山の大学で日本の福祉を学び、2011年に整体院を開業。

しかし、体を駆使する整体師の仕事を続ける中で、黄さん自身の体が悲鳴をあげるようになったという。

整体師 黄烟輝さん:
筋肉があちこち凝ってくるし、指は腱鞘炎になるし…揉んでも、揉んでも、揉んでも、ずっと痛かったです。なぜかというと、毎日仕事をするから。その日、本当に疲れてしまって揉む体力も力も元気もなくなってしまいました

整体師 黄烟輝さん:
座って、こう支えたんです。自然に、大胸筋を

整体師 黄烟輝さん:
1分間位したあとに、もう1回押したら、「え!? なんで痛みがないの!」。それでちょっとビックリして。揉んでなかったよ、さっき。それでもう痛みがない。その中でわかったのは、痛みはただ筋肉の問題だけではない、脳がものすごく感じているよ。基本的には、痛みは脳の危険信号であることがわかったんですよ。ならば、この危険信号をなくせば痛みをたくさん改善できるじゃないかと思ったんです

 「広く世の中に広げて教えたい」

自身の本も出し、すでに日本での成功を手にしたかに見える黄さんだが、「マッスルリセッティング」にはまだ研究の余地があるとのこと。

そんな黄さんが目指すものとは…

整体師 黄烟輝さん:
私は、自分が研究開発したものを自分だけで使おうとは全然思わないです。人生は何十年しかないから。自分が開発したものを早く、もっと広く世の中に広げて教えてあげたいなとずっと考えています。もっともっと(マッスルリセッティングを)充実させる。もっと効果を上げていくというのが一番の目標です

コロナ時代の自己防衛術に、こうした「セルフケア」を日々の運動とともに加えてみてはいかがだろうか。

(テレビ新広島)