例えば「そろそろ店を閉めようか…」と思った時には、新聞やテレビに“猫がいる貸本店”として取り上げられ、お客の数が増えたりするそうだ。

2代目の看板猫・チビくんがいた時代には、チビくんが気になった女性がお店に入ってきて、そこで偶然、14年前に交際していた男性と再会。2人はこの出来事をきっかけに、めでたく結婚したそうだ。

「お店をやめようと思った時もあるのですが、その度、猫が人と人をつなぐんです。猫には不思議な力があるのかもしれないですね」と吉谷さんは話す。
猫たちがくれた大切なもの
最初にトムくんを預かった時は、慣れない経験ばかりで苦労も多かったと、吉谷さん。 ただ、お金では買えない大切なものを猫たちからたくさんもらったという。

「今も経営的には楽なわけではありません。でも、猫がいたから出会えた人がたくさんいる。猫がいなかったらどんなに寂しい人生だったのかなと思います」
20年以上も前に1匹の子猫を保護したことで生まれた、多くの出会い。 輝ららの猫たちは吉谷さんに幸せを運んだのかもしれない。
(画像提供:吉谷千鶴子さん)
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