神奈川・横浜市の鶴ヶ峰商店街にある「喜久屋青果店」。ここに“猫店長”として活躍する、保護猫がいる。

皆が“めいちゃん”と呼ぶ、9歳のオスの茶白猫だ。お店に迎えた経緯や日常の働きぶりについて、店の広報・中村由紀さんに聞いた。
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保健所に行くかもしれなかった
野菜や果物が並ぶ喜久屋青果店に、めいちゃんがやってきたのは、2017年ごろ。
「多頭飼育で崩壊が起きている家があり、保健所に連れて行かれてしまう猫がたくさんいる」
由紀さんの父・寿男さんが、知人からこんな話を聞いたのがきっかけだったという。

当時、ネズミが店の商品を食べる被害に頭を悩まされていたこともあり、家族で相談して「対策になれば」と数匹を迎え入れることに。
その一匹がめいちゃんで、生後4~5カ月ほど。幸いにも健康状態に問題はなかった。
レジ横で“接客”をするように
こうしてやってきた、めいちゃん。おだやかな性格もあり、ネズミ退治には向かなかったそうだが、意外なところで活躍を始める。

誰に言われるでもなく、レジ横の箱に入り、お客を迎えるようになったのだ。
「無理やり運んだりといったこともなくて、本当に看板猫にピッタリだなって」