テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「ライチ生産から見える宮崎の気候変動」についてお伝えする。
4日の宮崎県内も、モワっとする暑さだった。そして5日から6日にかけてはそれ以上の暑さが続く予想となっている。

今回はさっそく古山圭子の「ここ行こやん」のコーナー。高鍋町のミキファームに行って、ライチ狩りを体験してきた。古山予報士、生ライチを初めて食べたということで、「実がぷりっと、中がじゅわっと」と、かなり堪能した様子。実は今シーズンのライチ狩りはこの日までだったという事で、「なぜ、もっと早く行かなかったんだろう」と後悔しきりだった。
ちなみにハウス内は40℃近くで、汗をダラダラかきながら食べたそうだ。ライチは熱帯生まれで、育てるのに適した気温は最低5℃から最高35℃が適温とされている。

ここで宮崎市内の月別平均気温を確認していく。冬の最低気温でも4℃前後、そして夏の最高気温は33℃前後ということで、ライチが大好きな気候になりつつあるとのことだ。

気象庁のデータによると、約140年前は今よりも2℃ほど低かった。以前、田んぼの水が沸騰状態で温泉のように熱かったという体験や、ガーナでは、気候変動の影響でカカオの生産量が減少しているという話をしていた古山予報士。この先は気候に合わせて農作物を変える努力をしていかなければならないと、改めて感じたという。

宮崎県内は6日にかけて「ライチが大好きな暑さ」となりそうだ。最高気温を見ていくと、猛暑日続出となっている。内陸だけではなく、沿岸部の宮崎市内でも36℃が予想されている。この時期の平均気温は32℃前後だが、そんなことは関係ない暑さとなりそうだ。
7日木曜日以降は、雨のため暑さはいったん落ち着きそうだが、大雨に警戒が必要だ。
(テレビ宮崎)