イスラエル軍は26日、支援物資を積んでパレスチナ自治区ガザに向かっていた人権団体の船を拿捕しました。
これは人道団体が撮影した船内の映像です。
救命胴衣を来た乗組員らが一カ所に集まるなか、イスラエル軍が船に乗り込み、カメラを壊す様子が確認できます。
イスラエル外務省は27日、声明を発表し、イスラエル軍が許可なくガザ沿岸の海域に入った支援船「ハンダラ号」を拿捕したと発表しました。
「ハンダラ号」は、ガザ地区に支援物資を届けるため7月初めにイタリアを出航し、国会議員や弁護士ら21人が乗っていましたが、乗組員は全員無事で、現在、イスラエルに向かっているということです。
人権団体は「平和的な民間船に対する度重なる攻撃は国際法違反である」と反発しています。
人権団体の船をめぐってはスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんらを乗せた船も先月9日、ガザ地区に向かう途中でイスラエル軍に拿捕されています。