パラ陸上の村岡桃佳選手、23歳(トヨタ自動車)。
この記事の画像(7枚)村岡選手は、平昌パラリンピック・アルペンスキーで金メダルを含む5つのメダルを獲得している。
スキーと陸上の“二刀流”
「小さい頃はずっと陸上競技をメインでやっていたんです。陸上も楽しかったんですけど、いつの間にかスキーの楽しさが陸上のツラさに勝って」とスキー競技を本格的に始めた理由を明かす。
そして、2019年に陸上競技へ挑戦することを決意。しかも、陸上競技とスキー競技の“二刀流”を目指すという想像のつかない挑戦をするという。
「(最初、コーチから)『陸上競技をする筋力は何もない』と言われました。なんで陸上やる!って言っちゃったんだろう…」と後悔したこともあったと明かす。
スキーとは使う筋肉や技術が違う陸上競技。最初は練習にもついて行けず、葛藤があったという。
「でも、徐々に速くなっていったり、陸上の楽しさを見出すことができた」と話す村岡選手。
競技開始わずか数カ月後の2019年7月には日本新記録を出し、現在はパラ世界ランキング6位(東京大会出場圏内)まで浮上した。
しかし、村岡選手は「10月、11月くらいから雪上(スキー)に戻る」と明かす。東京大会延期により、練習スケジュールなど思い描いていたプランの変更を余儀なくされた。
だが、この先も決断した“二刀流”をブレずに追い求めていくという。
村岡選手は、「東京大会では決勝まで残って自分の納得のいく走りをすることが目標」と意気込んだ。