パラ卓球の別所キミヱ選手、72歳(ドマーニ卓球クラブ)。

トレードマークは蝶々の髪飾り。人呼んで“マダムバタフライ”。

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26年の競技歴の中で、アテネ大会、北京大会、ロンドン大会、リオ大会と4つのパラリンピックに出場している。

2012年から2019年にジャパンオープン8連覇を成し遂げ、72歳の今も、別所選手は日本の車イス卓球界を牽引し続けている。

「どんどん向かってらっしゃいよ」

そんな別所選手は、2018年に交通事故に遭ってしまう。

スーパーでの買い物中、横断歩道ではねられてしまい、事故の後遺症で握力が30キロから9キロと3分の1以下に低下。約1年間も卓球から遠ざかることに。

東京パラリンピックへの出場も危ぶまれるが、逆境が彼女を燃え上がらせた。

「アクシデントがあったから弱くなったとかじゃない。それに勝ちたいんです!」と力強く語る別所選手。

アテネ大会では予選敗退、北京大会、ロンドン大会、リオ大会では5位という結果から、あと一歩届かなかったオリンピックのメダルが、彼女を突き動かす原動力になっている。

「何があっても良い試合がしたい。私は絶対に勝ちます。来年、絶対に勝ちます」と熱弁する別所選手は、東京パラリンピック出場を目指し、2019年に国際大会に復帰した。

大きく年の離れたライバルたちと出場権を争っている別所選手。2021年4月、スロベニアの国際大会で東京パラリンピック出場権を狙っている。

別所選手の覚悟は、トレードマークの髪飾りにも表れている。昨年、感謝(サンキュー)を表現した39個の蝶の髪飾りを付けていたが、今年は2020年ということで、20+20で40個と1つプラスした。

「孫と対戦している感じ。いらっしゃいませー!どんどん向かってらっしゃいよ」とライバルたちにもアピールした。