高知県香美市の若手農家の男性が、地域を元気にしたいと2024年から始めた、ヒマワリ畑を作るプロジェクト。今年(2025年)は無事に咲いたのでしょうか。新たな取り組みを取材しました。

4月下旬の香美市。畑の中で何やら打ち合わせをしたり歩き回っている、キャベツ農家の大峯悠聖さん(28)の姿がありました。

キャベツ農家 大峯悠聖さん(28):
Q.何してるんですか
「観光客にどうやって遊んでもらえるかって(考えている)。道を作ったり、ど真ん中に円みたいな10人位入るスペース作って360度ヒマワリが楽しめるような感じのやつをここに作ろうかなって」

香美市で生まれ育った大峯さんは、寂れていく故郷を元気にしたいと、去年からニラ農家の山下真生さん(23)さんら若い仲間と共にヒマワリ畑を観光地にする活動を始めました。

大峯悠聖さん:
Q.この活動をすることで仕事に支障は?
「僕はないですけど、彼はめちゃめちゃ(笑)」
山下真生さん:
「全然大丈夫です」

大峯さんたちが2024年に初めてつくった1、2ヘクタールのヒマワリ畑。収穫が終わったキャベツ畑に32万個の種をまき、見事な風景をつくりだしました。

2人で始めたヒマワリ畑の活動ですが、今年は多くの人が参加することに。

大峯悠聖さん:
「みなさん、今日はお忙しい中集まっていただいて、本当ありがとうございます。南にある3枚の畑にヒマワリの種を植えていきます」

4月26日、地域活性化に賛同する住民ら約70人で、10万個の種まきをします。今年は見に来た人の駐車場を確保するために場所を変更。畑の広さは去年の3分の1程(35アール)ですが、3つの品種を育て、来年以降に植えるのはどの品種がいいのかを決めたいと思っています。

参加した男の子:
Q.種まきは初めて?
「初めてです」
Q.ヒマワリ、どんなふうになるといいかな?
「とりあえず大きくなって、いっぱい咲いてくれたらうれしい」

娘と参加した女性:
「子どもと一緒に、天気もいいんで、貴重な体験になると思って参加しました。咲いたらみんなで見に来ようと思います」

参加した女の子:「種はもうなくなりました」
大峯さん:「お疲れさま、ありがとう」
女の子:「うん!」
Q.きれいに咲くといいね
「うん!」

ひまわりプロジェクト 大峯悠聖さん:
「種(まき)から経験することは愛情がある畑。ちゃんと咲いてくれてよかったな、こんなきれいなの努力したらできるんだって、この畑を見て幸せを感じる空間だと感じてくれたらうれしい」

種まきの後、大峯さんたちは草刈りなどの手入れや遊歩道づくり、見に来た人に楽しんでもらうための「映えスポット」用の様々な仕掛けも仲間で手作りしました。

そして、7月1日。
畑いっぱいに、まるで太陽のようなヒマワリが花開きました。

撮影に来た男性:
「見事に咲いてますね、初めて見ました、こんなにきれいに咲いてるの」

大峯悠聖さん:
「満開、もうほぼ満開です。見に来てくれたお客さんも『すごいね今年は』って言ってくれて。いろんなインスタ映えスポットとかおいてるんで、結構いいのかなって」

訪れた人たちは、満開のヒマワリに囲まれながら写真を撮ったり散策したりして楽しんでいました。

種まきに参加した親子の父:
「もう圧巻というか、見ただけで感動する。地域活性化、みんな元気になりますね。こういう所があったら。(娘へ)いっぱい写真撮ったな」

地域の人と一緒に若者たちが故郷を盛り上げようとする活動に、訪れた人たちは。

見に来た男性:「お世話して、ヒマワリで収益が上がるわけじゃないじゃないですか?」
大峯さん:「もともと商売したくてやってるわけじゃなくて、(写真)撮ってもらって居心地のいい空間ができたらと思って始めたんで」
見に来た男性:「本当にうれしいことです」
見に来た女性:「本当うれしいです。こんないい場所つくってもらったら、みんなが多分嬉しいと思う」

大峯悠聖さん:
「高知に行ってでも見たいヒマワリ畑、わざわざ来てもらえる空間づくりをこれから目指していきたい。言うなれば(目指すは)日本一です(笑)」

今週の土日にはイベントを開催。みんなでつくった香美市のヒマワリ畑は、7月13日頃まで見頃だということです。

ヒマワリ畑は香美市のスーパー「バリューノア店」の南側にあり、店の第2駐車場を使えるということです。

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高知さんさんテレビ
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