とくに腹部が冷えると内臓の働きが低下し、下半身の冷えは全身の血流に影響します。出先で防寒具がないときは、おなかにハンカチを1枚かぶせるだけでも違います。
家やオフィスでは、ひざ掛けや貼るカイロなども活用し、夜はなるべく湯船につかって冷えをリセットして。心臓に負担をかけないように、39 ~ 40℃のお湯で半身浴がおすすめです。

【昼寝のすすめ】
日が長く、活動時間が長くなる夏は、睡眠時間も短くなる傾向があります。暑くて寝苦しい夜も多く、体力を補う意味でも昼寝がおすすめ。
東洋医学では内臓が活発化する時間が決まっていて、11時から13時は『心臓』の時間。この時間に昼寝をすると、『心』の回復につながります。
昼食のあと、15 ~ 20分くらい目をつぶって横になるだけでも、かなり効果があります。逆に30分以上ダラダラ寝ると、夜にまた眠れなくなるので、あくまで短時間がポイントです。
【熱帯夜を乗り越える】
東洋医学では臓器の働きを季節に対応させていて、夏は『心(しん)』と呼ばれる心臓や血液など循環器系の季節。暑さで心臓がバクバク打ち、血液がガンガン流れる、いわば戦闘モードのような状態が続き、どうしても交感神経が優位になりがちです。
熱を冷ます夏野菜をたっぷりとったり、夕涼みをして心身をクールダウンさせてから横になったり、ときにはエアコンや扇風機を活用したり、眠りやすい工夫を心がけましょう。貧血の人は眠りも浅くなるので、血を補う食事も意識して。
