テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「命を守る2つの地図」の後編、「キキクル」についてお伝えする。
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13日の宮崎は気温が上がり、県内では都城市で32.3℃、宮崎市田野とえびの市で32.2℃など、6地点でことし一番の暑さとなり、10地点で30度以上の真夏日となった。消防によると、都城市では屋外で運動していた70代の男性など5人が熱中症の疑いで救急搬送された。全員、意識はあるとのこと。
さて、今週は10日(火)から11日(水)にかけて夜間に大雨となり、都城市では午前2時台に避難指示が発令された。「Weather Never Sleeps」つまり、「天気は眠らない」という言葉通りの事態となった。
そんな時に確認して欲しいのが、「命を守る2つの地図」 前回は「ハザードマップ」を紹介したので、今回は「キキクル」を紹介する。
「キキクル」は、迫っている危険を確認する地図で、名前の由来は「危機が来る」。 土砂災害や浸水害、洪水害など、災害発生の危険度をリアルタイムに確認できる。
気象庁をインターネットで検索すると、トップページが表示されるので、そこからキキクルを選ぶ。
すると色別で自分の居場所などの災害の危険度がすぐにわかる。色の意味合いは、「黄色」よりも「赤」「赤」よりも「紫」「紫」よりも「黒」が、危険度が高まる。
そしてこの土日は、この「キキクル」を確認して頂きたい天気になりそうだ。
13日の天気図を見ると、台湾海峡付近に熱帯低気圧がある。これが14日になると、消滅するように見えるのだが…
実は梅雨前線に「吸収」される形となる。熱帯低気圧は「雨雲の材料」なので、梅雨前線に合体するということは…「パワーアップする」ということになる。
土日の雨雲予想では、13日午後7時から10時までは急な強い雨や落雷に注意が必要。14日の朝から再び所々で雨雲が発生し、昼前から夜の初めごろにかけて南部を中心に雷を伴って非常に激しく降る恐れがある。キキクルの確認を。
(テレビ宮崎)