今回の地震の震源域では、2000年以降に同じような場所・規模の地震が4回発生していることが明らかになった。鹿児島大学南西島弧地震火山観測所の八木原寛所長は「地球の時間スケールで見れば、いつも起こっている現象」と分析する。活発化の兆候はないとしながらも、日常的な備えの徹底を呼びかけている。
「フィリピン海プレートの中で起きた地震」
八木原所長によると、今回の地震は「沈み込むフィリピン海プレートの中で起こった地震」とみられている。震源地付近では2000年以降、マグニチュード5.5を上回る地震がすでに4回発生しており、今回もその延長線上にある出来事と位置づけられる。

「地球の活動は、人間の時間スケールとは全然違う長いスケールで起こっている。そういった時間スケールで見れば、いつも起こっている現象とみてもおかしくない。それくらいに通常の範囲内で起こった地震」

このように八木原所長は冷静に分析する一方、現時点では地震活動が活発化する兆候は見られないとしながらも、引き続き警戒が必要だと強調した。
今日からできる「7つの備え」
八木原所長は「日ごろから落下しない、転倒しないという多様な環境を作ることが重要」と述べ、地道な準備の積み重ねを訴えた。具体的な備えとして、以下の点が挙げられている。
- 食器棚やテレビなど倒れやすい家具を固定する
- 就寝時はものが落ちてこない・倒れてこない部屋で休む
- 食べ物・飲み物を備蓄しておく
- 停電に備え、懐中電灯やラジオを用意する
- スマートフォンのバッテリーを常に充電しておく
- 風呂や給水バッグに水をためておく

地震そのものの発生を防ぐことはできないが、被害を最小限に抑えるための行動は今すぐ始められる。専門家の言葉を借りれば、「通常の範囲内」の自然現象だからこそ、日常の延長として備えておくことが何より大切だ。
【動画で見る▶与論島で震度5強「通常の活動範囲」 震源域で2000年以降同規模地震が4回 専門家は過度の活発化は否定】
