テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「奇妙な形の雲」と「この先の暑さ」についてお伝えする。
まずは視聴者から届いた写真をご紹介。15日午前5時30分、国富町で、まるで「UFO」のような雲を撮影したとのこと。
まるでUFO…奇妙な雲の正体は?
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同じような雲は国富町だけではなく、県内各地で見られた。これは「レンズ雲」と呼ばれるもので、上空の風が強く、湿った空気があるときに見られるもので、天気下り坂のサイン。その証拠に15日は午後、ザーッと雨が強まった。レンズ雲が出たときは、このあと雨が降る、というサインだと思っていい。
そして16日は晴れて暑くなった。最高気温を見ていくと、延岡で36.0℃、日向で35.7℃と、今季初の猛暑日となった。その他ほとんどの地点でもことし一番の暑さを記録している。この先の天気を見ていくと、「梅雨 ちょっと早めの夏休み」となりそうだ。
週間予報を見ると、1週間ぐらいずっと「晴れマーク」。梅雨にとっては、ロングバケーションとなりそう。この先ずっと「晴れ」「晴れ」「晴れ」「真夏日」「真夏日」と、真夏のような日差しと暑さが続いていきそう。
太平洋高気圧と夏至が暑さを連れてくる…
これには理由が2つ考えられる。ひとつは「夏の高気圧が強まること」 もうひとつは「夏至が近いこと」 まず、この先の天気図を見ていく。この時期の主役である「梅雨前線」は脇役となり、代わりに夏の主役、「太平洋高気圧」が主役となっていきそうだ。
そして、もう一つの理由、「夏至」は6月21日は、昼の時間が最も長い。さらに南中高度が最も高くなるので、年間で太陽のパワーが最強となる。これによって気温が上昇し、さらに「紫外線」も最強となりそうだ。しばらくは、紫外線と暑さに注意して、熱中症対策を徹底して欲しい。
(テレビ宮崎)
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