テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「梅雨の晴れ間の2パターン」についてお伝えする。

まずは気になる台風1号の進路。このあと大陸に上陸し、その後は勢力を落として、15日(日)までに熱帯低気圧に変わる予想となっている。日本への直接の影響はないと見ているが、もう一つ気になるものが発生している。

12日正午の実況天気図を見ると、台湾付近に熱帯低気圧のマークがある。この熱帯低気圧、台風に変わることはないと見ているが、エネルギー源が雨雲の材料になる。この雨雲の材料が日本に影響を与えるかもしれない。

週間降水予想を見ると、この先14日(土)と15日(日)に雨量が特にまとまるエリアがある。暖かく湿った空気がこの梅雨前線を刺激して、宮崎でも雨量がまとまりそうだ。これまでの雨で地盤が緩んでいるので少しの雨でも土砂災害に警戒が必要だ。

梅雨前線は次第に北上して、来週は「梅雨の晴れ間」となりそうだが、「梅雨の晴れ間」には、実は2種類ある。「初夏のアンコール」型と「真夏のリハーサル」型と言われている。
先週は梅雨前線が南の方にあり、日差しで気温が上がってもまだ「カラッ」とした暑さ(初夏のアンコール型)だったが、来週は前線が北上し、南側の「ムシッ」とした空気に覆われそう(真夏のリハーサル型)だ。内陸では33℃予想も出ている。熱中症には十分な注意が必要だ。
(テレビ宮崎)