テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「日傘の効果」についてお伝えする。
5日の宮崎県内は、梅雨がどこに行ったのか?と探すぐらいの完璧な青空が広がった。そして、この日差しで内陸を中心に気温が上がり、最高気温は県内6つの地点で30度以上の真夏日となった。日差しが届いたので、きょうは「日傘」を使った方もいらっしゃったのではないだろうか。

この「日傘」は、実は「紫外線」だけでなく、「熱」もシャットアウトしてくれる。日傘がどれくらい熱を遮るのか?サーモカメラを使った環境省のデータを見てみる。人工太陽で気温30度、湿度50%の状態を作り30分歩いた時の温度差を色で表している。
A.日傘をささず、帽子のみの場合は、熱が頭と肩に集中してしまっている。
B.日傘があると、日傘に熱が集中して人の体は青。体温がそこまで上がっていない。
これによって汗の量が約17%減るというデータもある。
ここでお天気クイズ。日傘の内側の色は、「白」と「黒」どっちがいいのだろうか?

正解は、「黒」 「白」は、地面からの照り返しの紫外線を反射して自分にあたってしまう。
「黒」が一番UVカット効果が高いのだが、日傘の外側の色も「黒」の場合は温度が上がってしまい、さらにファッションにも合わないということもある。「黄色」も意外とUVカット効果が高いので、日傘選びの際におすすめだ。
6日の紫外線情報を見ると各地で非常に強い予想となっている。日傘が大活躍となりそうだ。
(テレビ宮崎)