6月1日(日)、いよいよ競馬の祭典・日本ダービー・GⅠが行われる。「すべてのホースマンの夢」とも言われる日本ダービーは、競馬に関わる者であれば、誰しもが憧れ、勝ちたいレースである。
プライムオンラインでは、レース当日まで6回にわたって、そんな日本ダービーに挑むジョッキーを紹介していく。最終回はもちろん、日本競馬界に数々の記録を残すレジェンド武豊騎手。
ダービー最多6勝のレジェンド
競馬を知らない人でも一度はその名前を耳にしたことがある武豊騎手(56)。
1987年にデビューし、新人騎手としては異例の69勝をマーク。2年目の10月菊花賞で早くもJRA・GⅠ初制覇を遂げる。「19歳7カ月23日」でのJRA・GⅠ勝利は未だに破られていない最年少記録だ。

以降、積み重ねたJRA・GⅠ勝利数は「84」、こちらは最多記録となる。また、去年は前人未踏のJRA通算4500勝を飾った。
金字塔を打ち立て続けているレジェンドだが、日本ダービーでの歓喜はすぐには訪れなかった。
初挑戦はデビュー2年目の1988年(16着)。そこから1992年を除いて騎乗を続けるも最高は1996年の2着。

だが、1998年スペシャルウィークと挑んだ10回目のダービー挑戦で、ついにその時がやってくる。

2着に5馬身差をつける圧勝で日本ダービー初制覇を飾った。武豊騎手は、ようやく夢の“ダービージョッキー”の称号を手にした。

翌年はアドマイヤベガをダービー馬へと導き、史上初の連覇を果たす。
3連覇に挑んだ2000年は、厩舎の先輩・河内洋元騎手との激闘を演じ、2着。

その後、2002年にタニノギムレットでダービー3勝目、3年後の2005年、のちに無敗の3冠馬となるディープインパクトで4勝目を飾る。

2013年にはディープインパクトの子供のキズナで父子ダービー制覇を果たし、5勝目。

そして、ドウデュースと挑んだ2021年。のちの世界最強馬イクイノックスをダービーレコードでクビ差制し、驚異の6勝目を飾った。
“父子3代制覇”かかるサトノシャイニングで挑む日本ダービー
日本ダービー歴代最多の6勝をあげる武豊騎手は、今年サトノシャイニングで36度目の参戦。

サトノシャイニングの父は2013年のダービー馬・キズナ、そして祖父は2005年のダービー馬ディープインパクト。
もしサトノシャイニングが勝利となれば、史上初の父子3代ダービー制覇、さらに、そのすべてに武豊騎手が騎乗しており、これは世界でも類を見ない快挙だ。
また、武豊騎手はデビューから毎年、JRA重賞を制しており、日本ダービーで勝利を飾れば、39年連続のJRA重賞勝利となる。
今年、レジェンドが打ち立てるかもしれない“3つの金字塔”を見届けよう。
日本ダービーは、6月1日(日)午後3時40分に発走する。
みんなのKEIBA 日本ダービー・GⅠ
6月1日(日)午後2時40分から拡大放送
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