6月1日(日)に、競馬の祭典・日本ダービー・GⅠが行われる。「すべてのホースマンの夢」とも言われる日本ダービーは、競馬に関わる者であれば、誰しもが憧れ、勝ちたいレースである。
プライムオンラインでは、レース当日まで6回にわたって、そんな日本ダービーに挑むジョッキーを紹介していく。第4回は、日本の大舞台で再び偉業を目指し、ミュージアムマイルとのコンビで挑む“世界の名手”ダミアン・レーン騎手。
歴史変えた!69年ぶりの“テン乗り”ダービーV

2019年5月に短期免許で初来日すると、同月に行われたヴィクトリアマイルでJRA・GⅠ初制覇。その後も2021年を除いて短期免許を取得し、日本での騎乗を続けている。

今年は5月に来日。初週に行われた天皇賞(春)・GⅠで勝利を収め、5月25日終了時点で、JRA通算165勝、JRA・GⅠ6勝を挙げている。
レーン騎手は、これまで4度日本ダービーに挑戦。

初騎乗を果たした2019年は断然の1番人気だったサートゥルナーリアで挑むも、4着に敗れてしまう。サリオスと挑んだ翌年は2着。さらに2022年は14着と、なかなかダービージョッキーの称号を手にすることができずにいた。
そして、4度目の挑戦となった2023年。皐月賞2着のタスティエーラと“初めてのコンビ”でダービーに挑んだ。

無敗での2冠を狙う皐月賞馬ソールオリエンスより少し前のポジションでレースを進め、直線残り200mで先頭に立ったが、後ろからソールオリエンスらが襲い掛かり、ゴール前は稀に見る4頭の大接戦に。

それでも、ソールオリエンスの強襲をクビ差凌いだタスティエーラは、皐月の無念を晴らし、世代の頂点に立った。
レーン騎手はダービー初制覇を果たしただけでなく、同時に歴史的快挙を達成した。それは、69年ぶりの“テン乗り”(※注)での日本ダービー制覇であった。
(※注:レースでその馬に初めて騎乗すること)
岩下密政元騎手がゴールデンウエーブで制した1954年の日本ダービー以降、“テン乗り”での勝利はなかった。日本ダービー最多の6勝を誇る武豊騎手でさえ、過去7回、初騎乗で馬券圏外に沈んでいるほどだ。
まさに、世界的名手が自身の手腕を見せつけ、ジンクスを打ち破った瞬間だった。
今年はミュージアムマイルで日本ダービーに挑む

あれから、ちょうど2年。5度目のダービーへと向かうレーン騎手は、今回もまた“初めてのコンビ”となる皐月賞馬ミュージアムマイルに騎乗。
最高の相棒を2冠制覇へと導くことができるか、世界的名手の手綱さばきから目が離せない。
日本ダービーは、6月1日(日)午後3時40分に発走する。
みんなのKEIBA 日本ダービー・GⅠ
6月1日(日)午後2時40分から拡大放送
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/derby/