国会では、党首討論で物価高対策について議論した。
関西テレビ「newsランナー」に出演した弁護士の橋下徹さんとジャーナリストの安藤優子さんは、物価高対策に提言をした。

■物価高対策の各党の代表は…
物価高対策について、各党の代表は以下のような対策をあげた。
自民・石破首相:物価上回る賃金上昇の実現、電気・ガス料金支援など
立憲・野田代表:食料品の消費税をゼロに。給付付き税額控除など
維新・前原共同代表:食料品の消費税をゼロに。現役世代の社会保障料引き下げなど
国民・玉木代表:消費税を一律5パーセントに

■「まずはコメ問題に集中」安藤優子さん
物価高対策について、「まずはコメ問題に集中」と提言した安藤優子さん。
安藤優子さん:小泉新農水大臣が引き締まった覚悟のある顔をしていて、コメ担当大臣だって言っていました。石破首相は『(コメ価格が)3000円台にならなければ自分の責任を考える』と言っていました。2人の中でどういう方法論でやっていくか、合意ができてると思います。
また、小泉新大臣の父である小泉純一郎元首相のような「“けんか上手”で農協改革を進めてほしい」と期待も寄せた。
安藤優子さん:小泉進次郎さんが『純一郎パパ』の喧嘩上手を引き継いで、いろんなところにハレーションが起きると思います。農協改革ですか喧嘩上手にいろんなところの壁を突破して、コメ問題にまずは集中するのを見せてほしいと思います。
橋下徹さん:(コメの)価格を高めにするのが農水省の役割だった。小泉さんが農協とか農家さんと喧嘩しながら本当に備蓄米を安い価格で放出することが大事。

■「財源ばかり気にするな!」と橋下さん
橋下徹さんは「財源ばかり気にするな!」と提言。
橋下徹さん:消費税は財源ばかり気にしなくても、日本全体の税収は伸びてますから。企業の決算も過去最高益の決算になっている。日本全体の税収がどうなのかというところを見てもらいたいですね。
社会保障の財源について問われると、「社会保障の財源のうち、消費税が充てられているのは18パーセントぐらい。あとは、保険料と一般の税が入っている。全部消費税で賄われているんだったら『消費税を減税するのはおかしい』となるけど、すでに消費税は足りていない。一般税収が伸びているんだったら、一般税収で社会保障の財源に当てたらいい」と述べた。

■政党交付金については…橋下さんから喝!
一方で、政党交付金についてはこんな喝も。
橋下徹さん:政党交付金は年度ごとの積み立てで数百億円です。お金が足りないと言うけど、政党は自分たちの政党(交付金)の貯金を出しなさい。
また、安藤さんは「国の基金を取り崩したらどうか」とも提案した。
安藤優子さん:各省庁も含めて(基金は)コロナ前の7倍に膨れ上がって16兆。ちょっとぐらい取り崩してもいいのでは。
(関西テレビ「newsランナー」 2025年5月21日放送)
