人には睡眠適正時間というものがある。
平日の睡眠時間が足りていないのであれば週末に補う必要があるが、その時は「中央時刻」を基準に長く寝ることが大事だと藤村さんは話す。
夜更かしは「時差ボケ」の原因に
「『ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)』という現象があります。
これは寝だめした睡眠時間の『中央時刻』が、普段の睡眠時間の『中央時刻』から約3時間以上ずれた場合に起きるとされています」
どういうことかというと、平日に午前0時~6時まで寝ている人の中央時刻は午前3時となる。

休みの日に寝だめをする場合は、なるべくこの午前3時の中央時刻をずらさないように、いつもより早く寝て、遅く起きるといった“前後に睡眠時間を加える”方法で寝ると、質の良い、すっきりとした休息がとれるという。
休日にしがちな「夜更かしして遅起き」は控えよう。
中央時刻がズレるため、ソーシャルジェットラグを引き起こす原因となる。

もし中央時刻がズレてしまう場合は、約3時間以内に抑える工夫をすると良いという。
「中央時刻を意識して寝ると睡眠の質が上がり、体が回復します。
普段より早い時間に寝なくてはいけませんが、照明を暗くしたり、リラックスして動画を見たり本を読むことで入眠効果が高くなります」