例えば、冬場は冷たい水がつらく、お湯で米を研いで炊飯する人もいるだろう。しかし、それはNG。

お湯で研ぐと炊きムラの原因にも(画像はイメージ)
お湯で研ぐと炊きムラの原因にも(画像はイメージ)

「35℃以上のお湯で米を研ぐと米が吸水するため、米ぬかのにおいも吸収してしまいます。また、炊きムラの原因にも」
 
他にも、「白米メニュー」で白米以外の具材を入れて調理しようとすると、吹きこぼれてしまったり、内なべが焦げ付いてしまったりと危険だそう。

調理メニューがある炊飯器でも、以下の5項目はやらないでほしいとタイガーは注意喚起している。

炊飯器のNG5項目

1)ポリ袋を使った料理(湯煎)
ポリ袋などに具材や調味料を入れて炊飯器で加熱すると、沸騰した時にポリ袋が調圧孔や内ぶたに貼り付いてしまい、内容物が噴き出し、やけどやケガをする恐れがある。

2)多量の油を入れる料理
温度が上がりすぎて温度センサーが誤作動を起こす恐れがある。故障につながることも。

「あんかけ」のようなとろみのついた料理はNG(画像はイメージ)
「あんかけ」のようなとろみのついた料理はNG(画像はイメージ)

3)とろみがついた料理(圧力炊飯器の場合)
あんかけなどの「とろみ」がついた料理は熱をキープする性質があるため、温度センサーが誤作動を起こして内なべの底が焦げ付いてしまうことも。また、吹き上がった際に調圧孔を塞いだり、蒸気孔から吹き出すこともあるため危険。

4)葉物野菜や皮のある野菜を使った料理(圧力炊飯器の場合)
調圧孔や内ぶたに貼り付きやすいため危険。トマトなどの皮の付いた野菜も、加熱によって剥がれた皮が調圧孔にくっつき、中身が吹き出したりふたが開くなどしてやけどの危険や炊飯器の故障の恐れも。

5)膨張しやすい・煮炊きで分量が増える食材の料理(圧力炊飯器の場合)
練り物や豆類、麺類など、煮炊きで分量が増える食材を使用すると、吹きこぼれやふたが開く原因に。

復刻家電がきっかけに

この40年間でも大きな進化を遂げた炊飯器。使い方を守って最新機能にお任せするだけで、おいしいご飯や料理が食べられるいい時代になった。

ちなみに、林さんが「炊飯前の吸水が不要なことが意外と知られていないのでは?」ということに気づいたのは、SNSの投稿がきっかけだった。