ただ単にウイークデーの睡眠不足を補っているにすぎず、「キャッチアップスリープ」という言い方が正しい。「寝だめをしておこう」と、昼すぎまで寝てしまうと体内時計が大きくズレてしまい、むしろ、問題を翌週に持ち越してしまう。
キャッチアップスリープは睡眠不足解消の方法として、決して推奨できるものではない。が、慢性的な睡眠不足を放置するよりはマシだ。週末の朝寝坊は自分に許してあげていい。
ただし、平日の起床時間からプラス90分以内には起床するようにしよう。この程度の寝だめであれば、体内時計への影響もさほど大きくならず、睡眠不足の解消もできる。
「何カロリー食べれば?」と同じ質問
自分の睡眠時間が足りているのかどうか、気になる人は多いようで、「何時間、寝ればいいのですか?」という質問は多い。
しかし、これは、年齢も性別も体形も生活スタイルも考慮せず、「ヒトは何カロリー、食べるといいのか?」と問うているようなもの。

体育会の運動部に所属して毎日、ハードな練習をしている男子大学生と、日々の運動といえば近所に散歩に行く程度という高齢女性とでは必要なカロリー量は違う。
睡眠も生理的現象だから個人差がある。誰しも必要睡眠時間は年齢とともに短くなるが、同じ年齢でも個人差と生活スタイルにより睡眠時間には大きな差がでる。