熊本市中央区大江の『イオン熊本中央店』は2月28日午後7時で閉店。地域の暮らしを支えてきた44年間の歴史に幕が下ろされた。最後の営業日は別れを惜しむ多くの客の姿が見られた。

ダイエーからイオンへ44年の歴史に幕

『イオン熊本中央店』は、1980年4月に『ダイエー熊本店』としてオープン。イオンによるダイエーの完全子会社化を受け、2015年9月に現在の店舗名に変更し、地域の暮らしを支えてきた。

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しかし、経年劣化による建物の老朽化が進み、44年の歴史に幕を下ろすこととななった。2月28日は最後の売り尽くしセールが行われ、別れを惜しむように、多くの買い物客が訪れた。

訪れた客は「『ダイエー』が閉店したときに息子たちがアルバイトをしていた。ちょっと立ち寄っていたが(閉店は)寂しい」や「寂しい。ここは場所が良いから残念」と話した。

30年勤務するイオン熊本中央店の橋本紀子さんは「『毎日笑顔を届けてくれたね』『色々なお客さまの思い出をいっぱい作ってくれたね』と言いたい」と、店へ感謝の言葉を送った。

閉店セレモニーを約500人が拍手で見送る

最後まで多くの人に愛され続けた『イオン熊本中央店』。午後7時から閉店セレモニーが行われ、長きにわたって人々の暮らしを支えた、その役目を終えた。

イオン熊本中央店の馬場朋宏店長は「またこの地で営業を再開した際には、皆様に精一杯の恩返しをさせていただきます。44年間、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

セレモニーに駆けつけたおよそ500人に拍手で見送られながら『イオン熊本中央店』は半世紀近い歴史に幕を下ろした。

(テレビ熊本)

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