日本時間の2月8日に行われた日米首脳会談。その際に石破総理からお土産として、地元である鳥取の老舗人形店の「金の兜」がトランプ大統領に贈られた。この報道のあと人形店には、問いあわせや注文が殺到、すでに予約は1年待ちの人気ぶりだという。予想以上の反響に喜ぶ人形店は、「日本文化が世界に飛躍するきっかけになってほしい」と願いを新たにしていた。

日米首脳会談で贈られた「金の兜」に込めた石破総理の思い
日本時間の2月8日に行われた日米首脳会談。その際に、石破総理がトランプ大統領へのお土産として選んだのは「金の兜」。実は石破総理の地元である鳥取の老舗「人形のはなふさ」が受注生産する品だった。
10日の会見で林官房長官は、「兜飾りについては、ご家族を大事にするトランプ大統領に対して、ご家族とりわけご令孫の健やかなご成長に対する願いを込めて贈呈した」と述べ、石破総理が「金の兜」を贈った理由を説明した。

これを受けて鳥取市にある「人形のはなふさ」を訪ね、トランプ大統領に贈られたものと同じ「金の兜」を実際に見せてもらった。

外務省から注文入るも…贈り先は「謎」のまま製作
金色に輝く豪華絢爛な作りの中で、顔を守る「折り返し」には、縁起の良い唐草の文様。頭を守る「鉢」の部分には、複数の鉄板を組み合わせた「金星」と呼ばれる装飾が贅沢にあしらわれている。伝統的な技法でひとつひとつ手作りするため、月に4個から5個しか生産できないという。
英智哉社長によると、2024年11月に外務省から注文が入ったものの、その際には社長にも誰に贈られるかは知らされていなかったという。
人形のはなふさ・英智哉社長:
最初は、外国の方にお土産に持っていきたいので兜を用意してほしいということだったので、なにより本当にびっくりというのが最初の感想です。

報道後に注目度が急上昇!お値段16万8000円も問い合わせや注文殺到
この「金の兜」の値段は16万8000円だが、8日に報道されたあとは問い合わせや注文が殺到。すでに予約は1年待ちだという。
人形のはなふさ・英智哉社長:
商品のアクセスは一日に数万件で、通常の100倍とかそのくらいにはなっている。これを機に日本の伝統文化が世界に飛躍してほしい。

共同声明で日米関係の新たな「黄金時代」を追求する決意を確認した両首脳…石破総理が贈った「金の兜」はその懸け橋となるのか注目だ。

(TSKさんいん中央テレビ)