思わぬ掘り出し物に出会えることもある、フリマアプリ。ただ、見知らぬ相手とのコミュニケーションや金銭のやりとりには不安がつきもの。

ネットオークション歴21年、フリマアプリ歴10年。取引した商品は7000点にのぼる、“達人”の川崎さちえさんに、トラブルを回避するためのポイントを教えてもらった。
出品ページにコメントを残そう
川崎さんによると、普段フリマアプリを使わない人が、いざ、売買しようと思ったときにトラブルの原因となるのは大きく2つ。ひとつは、商品の出品ページでの「コメントのやりとり」だ。
公式なルールとして定められてはいないが、コメントをせずに“無言”で購入すると、マナー違反と受け止める人もいるという。他のユーザーが価格交渉しているところを、横取りする形になることもあるそうだ。

「購入前に『コメント失礼します。こちらの商品を購入したいのですが~』など、あいさつを書いたりすることで、やりとりの“入り口”を作るのが良いと思います。言葉遣いを気にする人も多いので、いきなりの“タメ口”はNGです」

もうひとつは「金銭のやりとり」だ。 現在のメルカリなどでは、商品を売買した際の金銭のやりとりは、必ず運営を介して行われる。
外部サイトでの支払いを誘導してきたり、直接、銀行口座に振り込むように交渉をされたりした場合は、詐欺などの可能性もあるという。
“すれ違い”がトラブルの原因に
川崎さんがよくあるトラブル例として挙げるのは、購入者と出品者の間で、商品の到着日数や送料について“すれ違い”が起きることだ。
「即日発送と思って買った物がなかなか発送されなかったり、安いと思って買った物が実は着払いで、想像していたよりも高値のやりとりになってしまったり…。というのは、特に初心者が陥りがちなミスです」