では、適切な消火につなげたいなら、住宅のどのような場所に設置すればいいのか?
まず置いておきたいのは「キッチン」だ。
「ガスコンロの近くで火災が起きる可能性が高いので、火元からちょっと離れたところに置いておくのがポイントと思います」
そして、もう1つの場所が「玄関」だという。
火災があった際は冷静でいることが難しく、「消火器はどこ?」と慌ててしまうことが考えられる。すると、消火活動を始める時間が遅くなり、火災の拡大につながってしまうからだ。
「一番重要なのは、いち早く消すこと。なので『どこにあったかな』と悩む時間がない、どこに置いてあるのかが分かりやすいという意味で、普段から何気なく目に入る玄関に置いておくのがいいのかなと思います」
なお、余裕があれば寝室や居間などにも置いておくと、より安心とのことだ。

反対に、置くのを避けたい場所もある。
ガスコンロなどの「火元の近く」はもちろんのこと、押し入れの中などの「取り出しにくい場所」はNGだ。
また、「高いところ」も注意。落下して容器にへこみや変形ができてしまう可能性がある。そして、浴室などの「湿気の多い場所」もサビなどが発生するので避けてほしい。