10月4日~6日に行われた中四国九州選手権に出場した岩野桃亜(20)。
結果は7位で、惜しくも岩野の西日本選手権への出場は決まらなかったが、彼女は3年半ぶりに競技会に復帰を果たした。
大会後、岩野は苦しかった期間と転機となった高橋大輔さんからの声かけ、そして競技会復帰を果たした今の思いを話してくれた。
3年半ぶりに帰ってきた岩野
全日本選手権へとつながる中四国九州選手権にエントリーした岩野。
競技会への復帰は実に3年半ぶりになった。

ショートは28.66点で9位、フリーは66.19点で全体7位と順位をあげた。しかし、次の西日本選手権へつなげることはできなかった。
だが、見る人を惹きつける表現力は健在だった。
そんな岩野は演技後、復帰戦をこう振り返る。

「スケートから3年半離れていました。復帰戦ということで、練習を始めたのが今年の『滑走屋』が終わってから。
“現役復帰しよう”と決めて5カ月くらいで今のこの競技のプログラムの練習を始めたり、ジャンプの練習を始めました。倉敷の先生方や周りのクラブの同じチームメイトの子たちと切磋琢磨しながらスケートの場に戻ってくることができました」

「すごく充実した日常を送ることができていたので、プログラムを終えて嬉しさがあります。内容ではなくて、周りの先生が応援してくださったり、家族が応援してくださったり、チームメイトが応援してくださったり。
この試合の雰囲気の中で演技を無事終えられたことが、ものすごく幸せ者だなって感じる。すごく豊かな気持ちで演技を終えられたので、すごくいい形に、いい気持ちで終えられてよかったなと思います」
充実感と感謝を口にした岩野だが、復帰まではさまざまな困難があった。