10月4日から10月6日に行われたフィギュアスケート・中四国九州選手権(会場:ヘルスピア倉敷アイスアリーナ)。
シニア女子は、三宅咲綺が大会4連覇を達成。永見千代乃が2位、田村綾音が3位だった。
中四国九州選手権では西日本選手権への出場権を獲得したシニア・ジュニアの選手たち、そして全日本ノービスを決めた選手たちを特集する。
【シニア女子】三宅咲綺が大会4連覇
シニア女子は、6名が西日本選手権へ出場を決めた。
優勝は三宅咲綺。
昨季は、西日本選手権で自己ベストの2位、3年連続で全日本選手権の舞台に立った三宅。
シーズン後には地元・岡山の大先輩、高橋大輔さんに誘われてアイスショーにも出演し、充実期を迎えている。

ショートでは3本目の3回転ループを回転不足とするも、それ以外のエレメンツはすべて加点。61.36点をマークし首位発進する。

続くフリーは、今季から変更した宮本賢二先生振付の『カプリース』。冒頭の3回転トゥループ―3回転トゥループを見事に決める。
しかし、後半ジャンプの3回転ルッツを転倒するなどミスが目立ち、得点を伸ばすことはできなかった。

合計176.09点と1位で大会4連覇を決めたものの、課題の残る結果になった。
「11月の西日本選手権では完璧な演技で自己ベストを更新したいです」と三宅は気合いを入れ直した。さらに、「3回転アクセルも決めたいです」と大技披露を示唆した。

2位には永見千代乃。
昨季は今大会2位で西日本選手権に進むも、怪我で出場することができず涙を飲んだ。今季は念願の全日本選手権出場に向けて、一戦一戦全力で挑む。
しかしショートでは冒頭2本のジャンプを大きなミスで得点を伸ばせず、2位のスタートとなる。
フリーでは、冒頭のフリップジャンプを失敗したものの、続く3回転トゥループ―2回転トゥループ、3回転サルコウ―2回転トゥループを成功させる。
その後大きなミスなく加点し94.76点、総合142.02点と3年連続の2位となった。
去年のリベンジに向けて、次戦西日本選手権を見据える永見は「今シーズンは思いっきり踊れることに嬉しさを感じている。西日本選手権では総合150点を超えたい」と意気込んだ。
3位には田村綾音が2年連続の表彰台となった。
また、西日本選手権への出場とはならなかったが、7位に岩野桃亜が入った。
2019年全日本ジュニア8位など活躍していた岩野は、5年ぶりに観客の前で演技を披露。憧れの高橋大輔さんのアイスショー出演をきっかけに今季から復帰したという。美しく滑らかなスケーティングで今後も多くのリンクに立ってほしい。

【シニア女子】
1位 三宅 咲綺(岡山理科大学)176.09点
2位 永見 千代乃(ノートルダム清心女子大学)142.02点
3位 田村 綾音(広島文化学園大学)137.98点
4位 藤 由妃乃(ユニバースFSC)125.91点
5位 大山田 光(福岡フィギュアアカデミー)116.68点
6位 鴨井 彬莉彩(福岡フィギュアアカデミー)114.05点