3月26日からボストンで開幕する世界フィギュアスケート選手権。
去年の全日本選手権で4連覇を達成した、坂本花織(24)が世界選手権で4連覇を目指す。
ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を集大成と位置付けて挑む、オリンピックプレシーズンの今季。
長年同じだったジャンプ構成を変更する、「CHANGE」をテーマに掲げ進化してきた坂本。
今シーズンクライマックスの世界選手権は「最高のプログラムをさらに最高にする」ためのCHANGEにいそしんでいる。

66年ぶり史上5人目となる世界4連覇の大偉業に挑む坂本と、長年親交のある“戦友”でSPフィールドキャスターを務める本田真凜さんが語り合った。
本田真凜に語る4連覇への心境
この日、練習を終えた坂本は、小さい頃から切磋琢磨(せっさたくま)してきた本田とカフェで対談を行った。
本田が今のコンディションについて聞くと、坂本は「100%の調子ではないんですけど、あと数週間あるので、そこでしっかり上げて本番までに100%にできたら」と答える。

今年は来年に控えている五輪のプレシーズンでもあり、この世界選手権では枠取りもかかっている。2022年の世界選手権と比べた今の心境を、坂本はこう話す。
「今と状況も違って、しかもまだ世界選手権で優勝したこともなかったので、自信があったかと言われたらそうでもなかった。本当に3枠取れたらいいな、みたいな感じで挑んでいた。それに比べたらちょっとずつ自信も出てきたし、自分の中でだんだん正解が見つけ出せていると思うので、それを信じてできたらきっと結果もついてくる」

2022年、2023年、2024年と過去3大会で優勝した坂本。「3回の世界一になったこと」を本田が聞くと、坂本はこれまでを振り返った。