10月5日から6日にかけて行われたフィギュアスケート東北・北海道選手権。
シニア男子は“公務員スケーター”として2年目を迎える坪井聖弥が優勝。
シニア女子は今年大学に入学し、シニア2年目のシーズンとなる聖前埜乃華(しょうぜん・ののか)が優勝した。
この選手権で東日本選手権への出場権を獲得したシニア・ジュニアの選手たち、そして全日本ノービス出場を決めた選手たちの結果を振り返っていく。
【シニア男子】坪井聖弥が2連覇
出場した全2名が東日本選手権へ出場を決めたシニア男子。
坪井聖弥は東北・北海道ブロックで2連覇を果たした。
地元・苫小牧の市役所で公務員との両立をこなしながら、夢の全日本出場を目指す坪井は、今季社会人スケーター2年目を送っている。
さらにオフシーズンには、憧れの高橋大輔さんプロデュースのアイスショー「滑走屋」に出演した。

新プログラムのショートは「社会人2年目の色気を前面に出すこと」がテーマ。
演技中盤、音楽トラブルに見舞われるが冷静な対応で乗り切り、3本全てのジャンプを着氷させる。

フィニッシュにはガッツポーズも飛び出し、本人も納得の首位スタートとなった。
「第2のスケート人生を歩む選択肢を作ってくれた」という高橋大輔さんと共に舞台で滑った経験から、「アグレッシブで色気もすごい大輔さんのスケートを近くで見て演技力も磨くことができた」と成長を実感していた。

続くフリーは、昨季から継続の『Moulin Rouge』。
注目ポイントは「動画を見て研究した高橋大輔さんの良さと自分らしさをまぜた」というステップ。
ジャンプにミスはあったものの演技をまとめ、2位に約20点差をつけ優勝を飾った。
演技後「体力が足りない」と反省を口にするも、去年からジャンプの構成を上げたプログラムで踊りも成長したと手ごたえを感じたという。
次戦の東日本選手権へ向けて課題は、「体力面とFSの完成度」とのこと。“今年こそは出場したい”と力強く語った全日本出場へ向け24歳の挑戦は続く。

【シニア男子】
1位 坪井 聖弥(苫小牧市役所)140.70点
2位 金子 陽哉(新潟FCKZ)120.08点