高校生バレーボーラーが憧れのオレンジコート行きの切符をかけて戦う「春の高校バレー県代表決定戦」が10月12日に開幕する。出場するのは、6月の県高校総体のベスト8と、各地区予選を勝ち抜いた8チームの、合わせて男女それぞれ16チーム。10月12日に1回戦、19日に準々決勝・準決勝、20日に決勝が行われ、決勝の模様はさくらんぼテレビで放送する。
春高バレー県代表決定戦の注目校、6年連続で出場する東桜学館女子バレーボール部を紹介する。
目指すのは「負けないチーム」
3年生が引退し、メンバーは2年生が5人、1年生が2人のバレーボールが大好きな7人。「七闘バレー(なっとうバレー)」で初のベスト8を目指す。
この記事の画像(15枚)長谷川利行監督は「毎日向上心もあり、強いチームではないが、競ったら負けないチームになろうということで、食らいつくような気持ちが少しずつ出てきた。頼もしく思っている」と話した。
東桜学館が目指すのは、「勝つチーム」ではなく「負けないチーム」だ。
その意味についてアウトサイドヒッター2年・伊藤晴日選手は「一発で決められる人があまりいない状態。まずはボールを拾って相手がミスするまで待つ。いかに食らいついていけるかが勝てる要因だと思う」と語った。
“納豆”のように粘り強く!
「ボールを拾い続ければ負けない」と、新チームになってレシーブ練習に多く時間を割いてきた。掲げたスローガンは「七闘バレー」、7人で納豆のように粘り強く闘う!
7人では試合形式の練習ができないため、長谷川監督が試合を想定した球出しを行い、粘り強さを磨いてきた。
アウトサイドヒッター2年・伊藤はみ菜選手:
私は背が低い分ボールが落ちてくる時間が長い。落ち着いて焦らず、低いところでボールを取って安定したボールを上げるのが目標。
ミドルブロッカー2年・羽柴萌夏美選手:
ブロッカーとして後ろの人たちが迷わずにレシーブに入れるようにコースを絞ったり、後ろになったときも相手の動きを見て入って丁寧にボールを上げたい。
「全力で悔いなく」初のベスト8へ
そして、学年関係ない「仲の良さ」も東桜学館の大きな武器だ。キャプテンでセッターの2年・石黒芽愛選手は「仲の良さは私たちの本当に取りえだと思うし、そのおかげで試合中の声掛けや、互いの長所・短所を伝え合ってお互いを伸ばしていっている」と語る。
東桜学館は6年連続での出場だが、過去5年はいずれも初戦で敗退している。2024年こそは1つ勝って初のベスト8へ。この7人が繰り出す「七闘バレー」に大注目だ。
アウトサイドヒッター2年・工藤柚菜選手:
人数が少なくても一人一人が明るく声を出して、いい雰囲気で試合をしたい。
キャプテン・セッター2年・石黒芽愛選手:
私たちが練習してきた粘り強さを発揮して全力で悔いなくやる。
東桜学館は1回戦で県高校総体ベスト4の山形学院と戦う。
(さくらんぼテレビ)