7日に開幕する長崎市の諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」。3日は踊町が衣装や道具などを披露し、奉納の準備が整ったことを示す「庭見せ」が行われた。2024年の踊町は興善町、八幡町、万才町、西浜(浜はまゆはま)町、麹屋町、銀屋町、五嶋町の7カ町。各会場では多くの人が見物に訪れ、絢爛豪華な展示品を写真に収めていた。
衣装には蝶も舞う「興善町・本踊」
興善町は獅子と蝶が勇壮かつ優雅に舞う本踊「石橋(しゃっきょう)」を奉納する。

踊り子たちがつける獅子役の「かつら」は長さ約2m、重さ約3kgだ。

衣装にも蝶が舞い、優美な蝶の舞に彩りを添える。
「八幡町・弓矢八幡祝い船」
弓矢八幡祝い船を奉納する八幡町。


全長約5.6m、重さ2.5tの和の船を18人の根曳衆が操る。
「万才町・本踊」
本踊「祭祝萬歳町(まつりをいわうまんざいまち)」を奉納する万才町。

傘鉾の垂には鶴が描かれている。

「鶴の港」と言われる長崎港を象徴している。
「西浜町・龍船」
全長11m、重さ3.7tの絢爛豪華な船。

屋形を開くと舞台ができるのが特徴だ。龍を模した大型の船はベトナムから王族の娘が嫁入りした際のアニオー行列を表現したものと言われる。

龍は光を放つのだ。
「麹屋町・川船」
麹屋町の川船は22人の根曳が長さ約6.5m、重さ3tの船を曳きまわす。

激流を下るかのような軽快で勢いある船回しが伝統だ。

小学5年生の網打船頭を務め、鯉を一網打尽に捕らえ、大漁を祈願する。

特別な庭園が「銀屋町・鯱太鼓」
銀屋町が奉納するのは「鯱太鼓(しゃちだいこ)」だ。

鯱太鼓を飾る空間は、庭師がプロデュースした。

手掛けたのは庭園デザイナーの石原和幸さんだ。この日だけの特別な庭に、鯱太鼓や衣装などが飾られた。
総勢100人超!「五嶋町・龍踊」
龍踊りを奉納する五嶋町。

龍は2体。眼光鋭い青龍と白龍が向かい合って展示された。長さは約20m、重さ120kg。

龍踊の出演者の衣装と楽器も展示。

長崎くんちは4日はリハーサルにあたる「人数揃い(にいぞろい)」が行われ、7日からの本番を待つばかりとなる。
(テレビ長崎)