・さばいたコハダを、塩で身を締めてから酢に漬ける
・チャック袋に酢とともに入れる
・空気を抜いてチャックをして冷凍

コハダを解凍し、切って皿に盛りつけたところ(画像提供:魚食普及推進センターHP)
コハダを解凍し、切って皿に盛りつけたところ(画像提供:魚食普及推進センターHP)

「なお、酢で締めただけではアニサキスは死なないので注意してください。アニサキスの成虫は、酸性のクジラの胃袋の中で生きています。アニサキスの食中毒で特に注意が必要なのは自家製のしめサバです。年や地域にもよりますが、アニサキス食中毒の半分程度が冷凍していないしめサバだったという事例もあります。家庭ではなるべく1週間程度冷凍してから食べましょう」

アニサキス対策にもなり、ストック食材としても役に立つ刺身の冷凍技。安全に豊かな魚食を楽しむために活用してみてはいかがだろうか。

参考:魚食普及推進センターHP(https://osakana.suisankai.or.jp/health_safe/90

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「冷凍」「養殖」とあれば大丈夫?アニサキスを避けるための生魚の選び方と外食時の注意点

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早武忠利(はやたけ・ただとし)
一般社団法人大日本水産会魚食普及推進センター事業課長、水産庁長官任命「お魚かたりべ」、キッズキッチン協会理事、官民連携フォーラム江戸前ブランド育成PT副PT長、名誉海老大使。琉球大学卒、東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了。専門は保全生態学、生態学、形態学。著書に、『ハヤタケ先生の魚食大百科』(少年写真新聞社)、『科学で考える食育絵本 魚の教え』(上・下/群羊社)監修。

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