記録的豪雨で水没した三重・四日市市の地下駐車場で、2週間以上が経ってようやく水没車両の搬出作業が始まった。274台が被害を受けており、1週間から10日で搬出を完了する予定だという。また、車の所有者の1人は搬出が行われることを知らず、連絡が来なかったことに怒りを滲ませている。
豪雨被害受けた地下駐車場で搬出開始
三重・四日市市で29日午前8時過ぎ、記録的豪雨により浸水していた地下駐車場で、ついに地下への入口を塞いでいたフェンスと土嚢が撤去された。
午前10時頃、大雨の被害から17日目に車の搬出作業がようやく始まった。

引き上げられた車には、うっすらと泥が付いているのが分かる。
この地下駐車場では、9月12日の記録的な豪雨で274台の車が水没した。
駐車場に車の様子を見に来た女性は、「うわー、車めっちゃ動いてる、めっちゃくさい」「あ、ありましたー。あった、あった…真っ白じゃん、やだー」とショックを受けていた様子だった。

女性は地下2階に車を停めていたが、愛車がいつ出されるのか、まだ連絡は来ていないという。
女性は、「昨日ネットニュースで初めて(搬出を)知ったんですよ。何でこっちに言わないんだろうって」と語り、怒りを滲ませる。
搬出は1週間から10日で完了へ
29日午前中に引き上げられたのは、274台の内、駐車場の通路にあった2台だ。

作業は10月1日から本格的に行われ、1週間から10日で完了するという。
車の搬出について女性は、「日常に戻りたいです。水没のこととか、対処とか考えたらすごい疲れちゃうんですよ。だから早く普通の生活になりたいです」とコメントしている。
車は一度仮置き場などに運ばれ、所有者に引き渡される予定だ。
(「イット!」 9月29日放送より)
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