既婚者である市幹部職員との“ホテル密会”問題を巡り、群馬・前橋市の小川晶市長(42)に新たな動きがありました。

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9月29日、「サン!シャイン」の取材に答えたのは、日本共産党・前橋市議団の吉田直弘市議です。

前橋市議団 吉田直弘議員:
やっぱり前橋にとっては、小川市長の誕生というのが「新しい風が吹くんじゃないのか」っていうことでね、まさにその期待の象徴だったわけですね。
すごい期待がある中でね。今回、多くの市民の人たちを裏切ってしまったと思うんです。

吉田市議らは、市長の説明が不十分なこと、市政への信頼を失墜させたことに対する反省がないなどの理由を挙げた上で、「当該職員の降格処分を行いながら、市長自身は辞職の意思を表明していない」と指摘。
26日に「辞職勧告決議案」を提出したことを明らかにしました。

前橋市議団 吉田直弘議員:
正直言って、私たち一番の違和感はですね。当時の議論の中でも、相手方の一般職員である男性については、すでに実質的に人事異動とは言っていますけれども、降格ですよね、処分されているわけですね。
一方で長であるその人が、自らを律するような何らかの処分に関することも一言も触れてないというのは、いかにも公人としての責任を果たしているのかなと。

今回の問題を受け、男性職員は課長職から1級降格処分となりましたが、小川市長は自らの進退を明らかにしていません。

また、会見の後に行われた市議会に対する説明会で小川市長は、「時間がない」との理由で市議からの質問を受け付けなかったといいます。

前橋市議団 吉田直弘議員:
私たちに対しては「全員協議会」というような形で、全議員の前で説明はあったわけですけれども、記者会見の範囲の内容は全く超えていなかったということと。やっぱり議員あるいは会派代表からの質問の機会もない中で、説明責任を十分に全く果たせていないという。

そうした対応を受け、29日市議会は、市長に意見や質問を集約した文書を提出。
市長は10月2日、市議会で2回目の説明と質疑応答に応じることを議長に伝えたといいます。

前橋市議団 吉田直弘議員:
一緒にホテルに入っていくという時点で、それは回数問わず、そもそもどういう認識で、そんなところに入っていったのかという。政治家として、公人としての倫理観とか、そういったところをまず問いたいなと。

谷原章介氏「きちんと証明してもらいたい」

弁護士でもある小川市長。「サン!シャイン」のキャスター・ゲスト陣も、これまでの説明では、「内容が不十分である」と感じていると話します。

谷原章介キャスター:
あれだけきちんと会見のときに、(ホテルに)十数回いきましたときちんと言って、(男女の)関係はないと言っているんです。しかも、小川市長は弁護士ですよ。だから僕は信じていますよ。だから、ちゃんとなんで10回も行ったのに男女の関係ではないかということを、きちんと証明してもらいたい。

岩田明子氏:
“悪魔の証明”ですけど、ちゃんと証明しないと。「ない」ことの証明。

谷原章介キャスター:
でないと市民は納得しないです。

小川市長から、納得のいく説明は行われるのでしょうか?
(「サン!シャイン」 9月30日放送)