熊本市の庁舎整備をめぐり、大西熊本市長は9月定例議会に建て替えへ向けた、関連予算案を提出する方針を表明。また、一部議員は建て替えの賛否を問う市民アンケートを独自に行い、その結果を8月27日に明らかにした。
庁舎建て替えへ関連予算を提出へ
大西熊本市長が8月27日に表明した総額約7億9000万円の一般会計補正予算案。大西市長は、この中に新庁舎建て替えへ向け、基本計画や基本設計・実施設計を行う業者選定のための経費240万円を盛り込んだ。
この記事の画像(5枚)また、これら基本計画策定などを一括して業務委託するため、今後4年間に支出する合わせて、約18億8400万円の債務負担行為も提案する方針だ。『合併推進債』の活用には業者と2024年度中に契約を結ぶことが要件となっている。
『賛成』が最多も どう市民の合意図るか
こうした中、第2会派・熊本自民党を中心に、議員有志18人が独自に市民アンケートを実施。(8月10日~19日実施)その結果、建て替えに『賛成』『どちらかと言えば賛成』と答えた人が合わせて43.7%、『反対』『どちらかと言えば反対』が合わせて16.0%、『どちらとも言えない』『答えたくない』が合わせて40.3%と『賛成』とする考えの人が最も多いことが分かった。
また住民投票についての質問には『住民投票で決めた方がよいと思う』が43.8%、『住民投票で決めなくてもよいと思う』が44.4%と拮抗していて、アンケートを実施した議員は「今後の議論に生かしたい」などと述べた。
市民の合意をいかに得るのか、大西熊本市長は27日の会見で「防災拠点としてふさわしい庁舎を造っていくことを伝えてきたつもりですが、説明の尽くしかたが難しいと思う。ただ一方で、市民の代表者である議会に対してプロセス通じて丁寧に説明させていただきましたし、特別委員会にも私も直接出席して説明した」と述べた。
大西熊本市長は「9月議会でも疑問や論点について説明を尽くしたい」と話した。
(テレビ熊本)