西日本最大級の規模を誇るウィンタースポーツの拠点「だいせんホワイトリゾート」(鳥取・大山町)で3月11日に感謝デーが開催された。
3月の毎週水曜にリフトや駐車場、レッスン料金を無料にし、11日も多くの客でにぎわった。
運営主体の日本交通グループが2025年度限りで撤退を決めたことに伴い、これまでの利用に感謝の気持ちを込めて開催している。
一方で55年間運営に関わってきた中で、撤退の理由はスキー人口減少や人手不足による赤字だ。大山町は指定管理者を公募しているが、今後の運営体制は決まっておらず、先行きが不透明なまま今シーズンが終わろうとしている。
3月11日に開催された「感謝デー」。多くのスキーヤーやスノーボーダーが訪れ、“最後の滑走”を楽しんだ。
無料開放に喜びの声「最高です」
この日のゲレンデには積雪85センチと十分な雪が残り、絶好のコンディションとなった。リフト料金、駐車場代、レッスン料がすべて無料となったこの感謝デーは、3月の毎週水曜日に実施されており、11日は先週に続いて2回目の開催となった。
ゲレンデを訪れたスキー客からは「最高です。大山は久々に来たけど最高です」との声が聞かれた一方、長年このスキー場に通い続けてきた利用者からは「大山でスキーを始めて、ずっと育ったから寂しいですね」と、運営グループの撤退への複雑な思いを語る声も上がった。
55年間の運営に幕、赤字と人手不足が要因
日本交通グループは、1970年に「大山国際スキー場」を開設して以降、地元の大山町が所有する「中の原スキー場」の指定管理者に就くなど、周辺4つのスキー場を統合して通算55年間にわたって運営に関わってきた。しかし全国的なスキー人口の減少に加え、深刻な人手不足が経営を圧迫し、撤退を決断せざるを得ない状況となった。
日本交通の澤耕司常務は撤退の理由について「長年やってきたんですが、赤字続きを解消できる状況ではないので、スタッフ自身も不足してきている。従ってこれだけ広いエリアを運営していくのは無理だという考えです」と説明した。
だいせんホワイトリゾートの尾関雅大さんは、感謝デーの意義について「55年間、長きにわたる感謝を込めて感謝デーとさせていただいています。たくさん方に知ってもらって大変うれしく思っています」と語り、多くの人に最後の滑走を楽しんでもらいたいという思いを込めた。
新運営者の公募続く 今後の展望は不透明
日本交通グループの撤退決定を受け、大山町は日交側から施設の譲渡を受けた上で、指定管理者による新たな運営体制の構築を目指している。町では運営企業の公募を継続しているが、現時点ではまだ新しい運営者は決まっていない状況だ。
感謝デーは3月18日と22日にも予定されている。
半世紀を超える歴史を持つこのスキー場が、新たな運営体制のもとで再び多くのスキーヤーに愛される場所として復活できるかどうか、今後の展開が待たれる。
(TSKさんいん中央テレビ)
