◆パリオリンピック・陸上女子やり投げ決勝(10日、フランス競技場)

北口榛花(JAL)が決勝で、1投目から65メートル80を投げ、見事優勝を果たした。北口の投擲は、自己ベストの日本記録67メートル38に迫る形となった。

また、北口の金メダルが確定したことで、日本勢が今大会で獲得した金メダルの数が計17個となり、海外開催のオリンピックでは歴代最多となった。

北口は「うれしいんですけど、うれしいだけじゃ足りないくらい、本当にことばにできないくらいの気持ちで、いまだにまだ実感がわかないです。特にプレッシャーは感じていなくて、大会に来てから本当にずっと楽しく過ごせていたので、よかったんですけど、シーズン最初の方があまりうまくいかなくて、不安な部分がたくさんあったまま、パリに臨んでいたので、本当に誰かが信じてくれなかったら、ここに立てなかったと思いますし、シーズンのはじめは本当に誰が味方かわからなかったですけど、でも、ちゃんとずっと味方してくれる人がいて、すごくありがたいです。いつもは6投目までちょっとのんびりしているんですけど、きょうはやっぱり、ほかの選手もすごい選手ばかりなので、プレッシャーをかけられるように、1投目から絶対に行きたいと思って臨んだので、有言実行できたんですけど、1投目、あれだけ投げられたなら、もうちょっと記録がほしかったと思いますし、夢の中では70m投げられていたので、ちょっと悔しい部分もあるんですけど、また頑張って現実にできるようにしたいです。選手村に入ってから毎日、夢では70m投げていました。やっぱり、調子がいいとわかっていたので、記録がほしかったので、最後までしっかりやりました。大事な試合で勝ち続けることは簡単じゃないので、それを続けられるように頑張りたいですし、きょう出なかった記録も、夢の中で終わっちゃったものも、次はかなえられるように、また頑張りたいです」などと話した。

2021年の東京大会では日本勢57年ぶりの決勝進出を果たすも、55メートル42で12位。しかし翌年のダイヤモンドリーグ(DL)で、日本史上初の優勝。同年に行われた世界選手権では、日本陸上女子フィールド種目で、五輪・世界選手権で史上初となる銅メダルを獲得していた。その勢いのままに、2023年8月の世界選手権では、金メダルを手にしていた。

プライムオンライン編集部
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