静岡・裾野市の富士サファリパークで7月28日、ゾウが悠々自適にプールで泳ぐ姿がカメラに捉えられ、SNSで話題となっている。映像を見た人の中には、泳ぐゾウは“鼻がツーン”とならないのかと疑問を呈しているが、人間と違い少量では痛くならないという。
大きな体でスイスイと泳ぐ…ゾウ
静岡・裾野市で7月28日、富士サファリパーク内の巨大なプールで、水の中を優雅に泳ぐゾウの姿が撮影された。
この記事の画像(11枚)頭から勢いよく潜り1度頭を出すと、また勢いよく潜るゾウ。さらに31日には、母親の後ろを子どもが追いかけるような形で親子一緒に泳ぐ姿も撮影されている。
この映像は、多くの動物たちが暮らす、富士サファリパークがSNSに投稿したものだ。普段は陸の上でのんびりとしているゾウの水泳に、「泳ぐ姿初めて見た!」「気持ちよさそう」などと話題となっている。
しかし中には、映像を見て「ゾウは水が鼻に入ってツーンと痛くならないのかな?」と素朴なギモンを持った人もいた。
確かにゾウのなが~い鼻も、全て水に浸かっていて、途中、鼻から水を噴き出す様子もある。プールなどで、多くの人が経験したことのあるツーンとしたあの痛みは、ゾウは感じているのだろうか。
多少鼻に水が入っても心配ナシ
飼育員にゾウの鼻事情を聞いてみると、「ゾウは水を飲む際も鼻から水を吸って口に移し替えて飲むが、奥まで入らない限り痛くない。5~10Lぐらいは鼻に入るのではないか」という。
ゾウは人間と違い、水が鼻に入っても少量では痛くならないという。
そもそも、野生のゾウは川を泳いで渡るため、本来泳ぎが得意な生き物だ。“犬かき”ならぬ“ゾウかき”でスイスイと泳ぐことができる。
水面から鼻だけをだして息継ぎをする姿は、まるでシュノーケルをつけて泳いでいるようにも見える。ゾウたちにとっても暑い夏。日々プールに涼しさを求めるのは、人間と変わらない。
(「イット!」 8月7日放送より)