「~じゃけぇ」という広島弁は全国的にも認知されているようだが、広島の人が「よく使う広島弁」は何なのだろうか?2024年7月18日発売「地球の歩き方」広島版の編集チームがアンケートをしたところ、1位は「疲れた」「面倒くさい」という意味の「たいぎい」だった。広島で街のみなさんに「よく使う広島弁」を聞いてみた。
「あれ、せにゃいけんのか~たいぎいな」
「『たいぎい』とかよく使うね」と話すのは、70代の男性。
この記事の画像(11枚)どういったときに使うのか尋ねると、男性は「仕事のときとか。(仕事たいぎいと?)内容によってね(笑)」と語った。
一方、続いて尋ねた親子からは…。
40代母:
「じゃけえ」とかしかない。
10代娘:
気に入っています。使いやすいところ。
40代母:
「〇〇だよね」とか言われたらむずむずする…。
さらに10代の男性からは、「じゃけぇ」はよく使うという声が。
10代男性:
(1位は「たいぎい」でした)「たいぎい」使いますね。面倒くさいときによく使います。「あれ、せにゃいけんのんか~たいぎいな」とか、よく使います。
たわん=届かない 離合=車が細い道ですれ違うこと
40代男性:
「たいぎい」ね。僕、関東にずっといたので、伝わらないですね。「あーもう、たいぎい」とか言われても、「え、なに?」という感じ。
あとは、「たわん(=届かない)」。「これ取ってくれる?」と言われたときに、「ちょっと、手がたいませんね(届きませんね)」。
20代男性:
「じゃけぇ」。便利じゃないですか?使います。気に入ってます。県外に行ったときも、「じゃけぇって言ってよ」って言われるし、それで喜ばれるので
40代男性:
「離合」です。車が細い道で譲り合うとき、「私行きますから、ちょっと待ってください」みたいな。あれ「離合」っていうけど、県外の人に言ったら全く通じない。(1週間に何回くらい離合しますか?)地元が山なので、まあまあ離合するので、離合は結構使いますね。
「地球の歩き方」広島版
よく使う広島弁アンケートの結果の掲載はないが、国内シリーズ17巻目となる「地球の歩き方」広島版は、500ページと分厚いボリュームで、“広島愛”に満ちた内容になっている。広島のタウン誌として45年以上の歴史がある「TJ Hiroshima」が編集に関わり、1年以上かけてつくりあげた。
厳島神社のイラストの表紙は広島県民へのアンケートで決定。「地球の歩き方」の特徴の「歴史と文化」のコーナーは、約2万5000年前の旧石器時代から、2024年のエディオン・ピースウイング広島スタジアムの開業まで網羅している。
「TJ Hiroshima」の阿南征士編集長は「歴史上の出来事から飲食店の開業、主要スポットのオープン情報まで盛り込み、どこにもないオリジナルの年表になっている」と胸を張る。
取材した野川諭生アナウンサーによると、路面電車の乗り方やしまなみエリアの交通手段など、“痒い所に手が届く”ようなガイドになっているとのことだ。
ほかには、2023年のG7サミット、工事が進む広島駅ビル、広島のローカル番組に出演するタレントのインタビューも掲載され、網羅する範囲は相当広い。
(テレビ新広島)