2024年の元日に発生した能登半島地震から半年。6月3日にも最大震度5強の地震が発生した。被災地では未だ2800人余りの人が避難所で生活し、中にはペットを連れて避難を続ける人も少なくない。
災害時に大切なペットの命を守るための備えを考える。

大切なペットを守るために

災害時、環境省は飼い主がペットと一緒に安全な場所まで避難する“同行避難”を推奨している。岡山県・香川県でも同様だ。
被災者が避難所でペットと生活する、“同伴避難”とは異なるので注意が必要。

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同行避難をするにあたって、環境省が飼い主に備えておくべきこととして推奨しているのが以下の6つの項目。

・普段の暮らしの中での防災対策
・ペットのしつけと健康管理
・ペットが迷子にならないための対策(マイクロチップなどによる所有者明示)
・ペット用の避難用品や備蓄品の確保
・避難所や避難ルートの確認など
・災害時の心構え

「ペットのしつけと健康管理」は、普段からキャリーバックに入るトレーニングをしたり、狂犬病などの予防接種を受けることなどが挙げられる。

そして、特に重要なのが「避難所や避難ルート」の確認だ。地域の防災計画やウェブサイトなどでペットの受入れが可能な避難所の場所を事前に調べておくことが重要だ。

飼い主の“事前の備え”が重要

岡山市北区のぺットショップ「ラビータ東古松店」。
災害時、一時的にペットと同行避難できる避難所になる。

災害時には店舗全体を活用。ドッグランもあるため、ペットの運動不足にならないようにしているという。

2階には、人が苦手なペット用の個室の避難スペースも確保されている。一方で、受け入れはあくまで一時的、飼い主の事前の備えが重要だという。

ペットショップラビータ東古松店・三宅果歩副店長:
人の備蓄はしていると思うがペットの備蓄は目を向けにくい。出来たら1カ月分のご飯の準備やシーツ。ペットが落ち着くようなにおいがついたもの、あとはハーネスを持っていてもらいたい

そこで押さえてほしい“備えのツボ”は「ペットの同行避難に備えた準備を」。
三宅副店長は「ペットと一緒に逃げられる場所はどこなのか、避難できる場所はどこで受け入れてくれるところはどこなのかを事前に調べていてほしい」と話す。

大切なペットを守れるのは飼い主だけだ。大規模災害では長期的にペットと避難生活を送る可能性もある。日頃から事前の準備を心掛け、いざという時に備えよう。

(岡山放送)

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