日本の女子アマチュアサッカー最高峰「プレナスなでしこリーグ」に参戦する愛媛FCレディースで、17歳の高校生ストライカーが輝いている。学校ではかわいらしい女子高校生も、フィールドに出ればずば抜けた得点能力を見せ、世界の舞台でのゴールを夢見ている。
昨シーズンは新人賞を獲得!
自分の強みについて「どんな状況でも前を向いて、スピードを生かしてゴールまでいけるところ」と語るのは、愛媛FCレディースのフォワード・田子夏海選手(17)。元々は育成年代のチームに所属していたが、ずば抜けた得点能力が見いだされ、現在は社会人が主力のトップチームでプレーしている。
この記事の画像(15枚)本格的にトップチームでプレーした昨シーズンは、リーグ戦21試合に出場。チーム最多となる6得点をあげ、なでしこリーグの新人賞に輝いた。
寮や学校では「かわいい夏海です」
田子選手は、クラブと提携している松山市内の聖カタリナ学園高校で高校生活を送っている。放課後にチームの練習に参加する毎日。寮生活を送りながら、サッカーと勉強を両立させている。
寮生活については、ルールなどの厳しさを感じつつも「寮生の人数も増えてにぎやかになって楽しい」と話していた。
そんな田子選手の普段の様子について、生活を共にする寮生からは「めっちゃ明るくて、寮生活も規則正しく過ごしています」との声が。チームメイトの桧谷春花さんは「サッカーでは前髪も上げてかっこいいんですけど、寮とか学校ではJK(女子高校生)らしく、かわいい夏海です」と教えてくれた。
田子選手は小学生の頃からサッカーに魅せられ、ボールを追い続けてきた。大阪出身で、地元のクラブの選択肢もある中、新しい環境でサッカーに打ち込みたいと愛媛への進学を決めた。
社会人や大学生らの経験豊富な年上の選手との対戦を通して、ゴールに向かうスピードと得点感覚にさらに磨きがかかり、相手に脅威を与えるフォワードへと成長した。
“七転び八起き”で「日本代表に」
田子選手について、望月隆司監督は「大きく言えば、日の丸日本を背負ってたつような逸材であると思う。色んなことにチャレンジして、失敗して成功を繰り返して自分の幅を広げていってもらえたら」と期待を寄せる。
見据える大きな目標は、「日本代表に入ること」。そして、「世界でも通用できるような選手になりたいです」と語った。
自らに言い聞かせるモットーは「七転び八起き」。
「うまくいかなかったり点を決められなくても、何回でもゴールに向かってシュートを打っていきたい」と語り、試合でも練習でも失敗を糧に、成長することを目指している。
大きな夢をかなえるために、愛媛にやってきたストライカー。失敗しても何度も立ち上がり、世界の舞台を目指して突き進む。
(テレビ愛媛)