「めざまし8」が「物価高から家計を守る節約術」としてお伝えする第4弾。
これまで、肉、魚、電気・ガス料金の値上げをお伝えしてきましたが、実は主食としてもなじみのある「お米」「パン」「麺」なども高騰しています。

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「篠原ライス」 篠原秀久代表取締役:
周りのお米屋さんたちとも話をしまして、多少の値上げはせざるを得ないかなと思っています。

そう話すのは、東京・北区で70年以上の歴史あるお米店「篠原ライス」を営む、篠原さん。

「篠原ライス」 篠原秀久代表取締役:
例年はですね、今の時期になるとお米の値段は下がって、新米を待つという形になるんですけども、今年は4月、5月と値上がりの話が出ていますから、上がること自体は非常に珍しいですね。

農林水産省によると、米の取引価格は2年前と比べ2割ほど高くなっています。
高騰の原因は、猛暑と訪日外国人の増加。去年の猛暑で米の流通量が下がっている中、訪日外国人の増加などで需要が膨らみ、品薄感が強まっているというのです。

「篠原ライス」 篠原秀久代表取締役:
一番安いお米で(10kg)4000円を超えるかなと。販売価格においては、それが最低限の価格になるのではないかと思います。

さらに、ニップンや昭和産業が今年の8月から家庭用小麦粉などを値上げすると発表。原材料費や物流費の上昇などが原因としています。

お米に続き、パンや麺類にも影響が出る小麦粉の値上げと、相次ぐ主食の値上がりに買い物客は…。

買い物客(80代):
食べるものは避けられませんからね。もうこの年になって、あんまり節約も悲しいし。

買い物客(70代):
お米の値上がりって一番きついと思いますよ。孫が4人いますので、もうひと月に何十kgっていうものがあっという間になくなります。

専門家が教える!お米の“節約術”

米やパン、麺類の高騰に取るべき対策とは…。まず、どこでお米を買うのがオススメなのでしょうか?

五つ星お米マイスター澁谷梨絵さんによると、一番お得に買える場所は「精米店」です。

例年はスーパーも十分なお米が確保できていましたが、今年はお米自体が不足しているため、相場に左右されてしまうのです。その点、精米店は農家と決まった数量を決まった値段で年間契約をしているので、価格変動が少ないといいます。

澁谷さんによると、お米の値段はどんどん上がっていって、いつ値段が下がるのかわからないため、安いときに多めにお米を買っておくのがオススメだそうです。

精米店以外では、ホームセンターなどもお米を陳列する広いスペースが確保できることで大量に仕入れ・品出しができ人件費を抑えられるため、安い価格設定にしている場合が多いそうです。

お米を買う際は、猛暑に負けない“新品種”がオススメです。
去年、猛暑によって収穫量が落ち、価格高騰につながったんですが、新品種は高温に強いものが多く、去年の猛暑の影響を受けていないため、価格変動が小さいとのこと。

また、運搬費が少なく比較的安価で購入できる地元の米や、1人暮らしには、保存技術の向上から値段が安定しているレトルトご飯もオススメです。

冷凍で工夫! パン・麺類の“節約術”

続いては、パンについての節約術。

パンのお取り寄せ・通販サイト「rebake(リベイク)」では、品質にはまったく問題がなく、まだ食べられるのに捨てられてしまうパン「ロスパン」を格安で購入することができます。ほとんどの商品が、25%以上の値引きになっています。

また、節約アドバイザーの、ののこさんは、使い切れなかった食パンの活用方法について、「フレンチトースト」がオススメだといいます。

節約アドバイザー ののこさん:
私がよくやるのが、フレンチトーストを作っちゃうんです。パンを保存袋に入れて、牛乳と卵とかを入れて一日だけ冷蔵庫に入れて、そのまま冷凍するっていう。
冷凍のままフライパンにどんと入れて焼くと、冷凍とは分からないレベルの物が作れるので。

麺類についても、うどんやパスタはゆでたものを冷凍するのもオススメです。冷凍するとある程度コシは失われてしまいますが、解凍するときのゆで時間を減らせば、冷凍していないものとほとんど変わらない味になるといいます。

業務スーパーなどで1玉10円の格安冷凍うどんを購入するのもオススメです。

節約アドバイザー ののこさん:
普段のゆで時間よりは短くて、ちょうどいいくらいかと。パスタは気持ち固めにゆでて、オリーブオイルなどを混ぜてから冷凍して、あとはレンチンで解凍すればOKなので。それは柔らかさもちょうどいいと思います。
(「めざまし8」5月24日放送より)