5月19日夕方、新潟県燕市のラーメン店で火事が発生した。現場は新潟5大ラーメンの一つ“燕背脂ラーメン”の発祥とされる人気店・杭州飯店だ。休業日だったという店で一体何があったのか。社長は「絶対再開させる」と前を向いていた。
“燕背脂ラーメン”発祥店で火災
19日午後6時半すぎ、「黒煙が上がっている」と消防に通報があった。
出火したのは燕市燕のラーメン店・杭州飯店。
この記事の画像(9枚)火は約2時間半後に消し止められたが、鉄筋コンクリート3階建ての店舗1階の一部のほか、隣接する住宅の外壁などを焼いた。
この火事でけがをした人はいなかったが、一夜明けた20日、店内は1階の厨房付近を中心に黒く焼け焦げた様子が明らかに…。
「頑張って」多くの人が見舞いに
杭州飯店といえば、新潟5大ラーメンの一つ“燕背脂ラーメン”の元祖とされ、連日県内・県外から多くの客が訪れる人気店だ。
20日も火事の一報を聞きつけた多くの人が見舞いに訪れていた。
現場を訪れた人や近くに住む人からは「早く復旧してほしいし、多分復旧するでしょう。皆さんファイトのある元気な方ばかりだから」「他のラーメンを食べても物足りない。昔からの味。50数年も通ってきた。頑張ってほしい、応援する」などの声が聞かれた。
休業日も…営業再開へ仕込み作業
店の関係者によると、店は5月13日から20日まで休業中だったという。
連休中の店で何があったのか?見舞いに訪れた元従業員の男性は「21日からの営業再開の準備をしていたらしくて、火をかけていたが、目を離した隙に油に引火したみたい」と話す。
警察によると、火事が発生する前まで従業員が厨房で仕込みの作業をしていたというが、火事が発生した時にはすでに従業員はおらず、無人の状態だったという。
また、厨房付近が激しく燃えていて、出火元とみられている。
杭州飯店の徐直幸社長は早期の店舗再開を目指すと話す。「全国から来てくれる方もいるので、なるべく早めに頑張りたい。絶対再開する」
警察と消防は出火原因について詳しく調べている。
(NST新潟総合テレビ)