16日朝、栃木・那須町の山林にある河川敷で、2人の焼死体が見つかった。

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発見現場とみられる場所の上空からは、木々が生い茂った山林の間に、ブルーシートが広げられている。

規制線が張られた現場周辺では、鑑識などの捜査員が入念に調べていた。

「マネキンのようなものが燃えている」と通報

身元不明の2人が焼死体で見つかったのは、16日の午前6時50分ごろ。現場は、那須町にある山林を流れる河川敷。

第1発見者は、通報する人に「マネキンのようなものが燃えている」と伝えていた。その後、現場を確認。駐在所から、インターホンを使って警察署に知らせた。

現場近くに住む人は、遺棄現場について、人が入ってくるような場所ではないと話す。

現場近くに住む人:
入ってこないですよ。春の時期に山菜取りに入るくらい。ここは、人の入ってくるとこじゃないです。たまに、道に迷った車が上がってくるくらい。

顔に“粘着テープ” 専門家「事件性がある」

さらに2人の遺体は、顔に粘着テープが巻かれ、事件に巻き込まれたとみられる痕跡があったという。

元大阪府警の中島正純さんは、今回の死体遺棄事件についてこう分析した。

元大阪府警・中島正純さん
元大阪府警・中島正純さん

元大阪府警・中島正純さん:
見つかった2人のご遺体が、口に粘着テープが貼られていたという事であれば、なぜそんなことを、自殺とか無理心中する人がするのかな、という点も非常に疑問点が残る。そういう部分については、やはり事件性があるのかなと、警察は思っていると思います。

警察は、2人の遺体の身元の特定を急ぐとともに、死体遺棄事件として調べを進めている。(「イット!」4月16日放送より)