元通訳・水原一平氏の違法賭博疑惑について、大谷翔平選手が捜査当局の事情聴取を受けていたと地元メディアが報じた。

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「オオタニの元通訳が容疑を認める方向で交渉中」

アメリカ「ニューヨーク・タイムズ」電子版は10日、“3人の関係者の話”などとして、水原氏の最新の捜査状況についての記事を掲載。大谷選手の被害金額や水原氏が金を盗んだ手法について、「検察当局が新たな証拠をつかんだ」と報じている。

大谷選手への“送金の通知”を阻止したか

新たな証拠により、水原氏が当初報道された450万ドル、日本円で6億8000万円を超える金額を大谷選手から盗んでいた可能性が浮上。

さらに、水原氏が大谷選手の銀行口座の設定を変更し、送金の通知などが大谷選手のもとに届かないようにできたとする証拠をつかんだとみられるとも報じている。

大谷選手は3月26日(日本時間)に「僕はもちろんスポーツ賭博には関与していないですし、ブックメーカーに送金をしていたという事実は全くありません」と説明していた。

自身の関与はないとした大谷選手本人にも、捜査当局は接触したと報じており、「水原氏との関係を知るために、ここ数週間の間に大谷選手に事情聴取を行った」としている。

水原氏は「司法取引」に応じる方向か

一方、韓国で行われた開幕戦直後に解雇されてから、行方がわからなくなっていた水原氏。

記事では、水原氏は韓国からアメリカ・カリフォルニアに帰国。飛行機を降りたところで警察当局に呼び止められたが、逮捕はされていないとしている。
また、水原氏が司法取引に応じ、容疑を認める方向で交渉中などと報じ「捜査終結が急速に近づいている」とした。

違法賭博疑惑を巡る突然の展開に、現地のファンもSNSで反応。
「オオタニは潔白だった」「私の史上最高のスーパースターは罪は犯さない」といった投稿が寄せられた。

スポーツ専門チャンネルのEPSNも新たな記事を掲載し、捜査に詳しい関係者の話として「オオタニの主張は正確だった」と報じるなど、事態は急展開している。
(「イット!」4月11日放送より)