「サ活」や「サ道」などという言葉が生まれるほどブームになっている「サウナ」。通常は銭湯などに併設されているイメージだが、3月、福井県内に初のサウナ専門店がオープンした。社長の男性は、友人らに連れられて訪れたサウナでその魅力にとりつかれ、店のオープンまでこぎつけたという。
サウナ初心者の田島嘉晃キャスターが実際に体験し、社長の思いに迫った。
県内初の“専門店” バレルサウナを体験
福井・越前市の中心街にオープンした、県内初のサウナ専門店「さんくさうな」。社長の橋本誠さんに中を案内してもらうと、大きな樽(たる)のようなものが横たわっていた。
田島嘉晃キャスター:
うわ!でか!すごいですね
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さんくさうな・橋本誠社長:
フィンランドで古くから使われているバレルサウナです
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1階が女性フロア、2階が男性フロアになっていて、それぞれのフロアにサウナ発祥の地、フィンランドの樽型バレルサウナが設置されている。
10人が同時に入れるものもあり、これだけ大型のものは国内でも珍しいという。
このバレルサウナなるものを田島キャスターも体験!
田島嘉晃キャスター:
サウナに来たものの、何も準備してないんですけど…
![「手ぶらでも大丈夫」と話す橋本社長 タオルの貸し出しにドライヤーも完備](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/2/d/700mw/img_2d1a8d3b44aa5f6d0ec20afdc9412b0c204009.jpg)
さんくさうな・橋本誠社長:
大丈夫です。うち、手ぶらでも大丈夫なので
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店では、タオルやポンチョを無料で貸し出し、ドライヤーや化粧品も完備している。また、飲み放題のドリンクもある。ポンチョは、体形を気にする人やタトゥーが入っている人にも気兼ねなく利用してほしいという、専門店ならではのサービスだ。
![サウナの熱気に田島嘉晃キャスターもこの表情](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/2/8/700mw/img_285ef09d835974469c24970017a8b7fe134782.jpg)
さっそくポンチョに着替えた田島キャスターがサウナの扉を開けると「あっつー!」、熱気が伝わってきた。
サウナの温度は80度から110度。数秒後には「もうあつい!もうあついです」と繰り返す田島キャスター。
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さらに、水が入った桶を手にした店員が登場。熱々の石に水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」のサービスだ。石に水がかかると、一気に蒸気が立ち込めた。
バレルサウナは樽型のため、蒸気が均一に行きわたるという。
越前市を“サウナの聖地”に
じっと耐えること10分…。田島キャスターは、汗だくになったポンチョを脱ぎ捨て水風呂へ。続いて「整いスペース」のリクライニングチェアに横になり、火照った体を休ませる。
![“ととのった”?田島嘉晃キャスター](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/b/700mw/img_abaa00c988b5d36ae38c2aa7bcb3add2211096.jpg)
田島キャスターは仕事を忘れ、思わずウトウトしてしまった。
利用客に話を聞くと「ここはサウナに特化しているので、休憩がしっかり取れるのが魅力」「ドリンク飲み放題っていうのもいいし、リクライニングチェアもすごく気持ちいい」「外気浴だと雨があたってしまうけど、ここは気にせず整えられる」と、その魅力を語ってくれた。
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実は、社長の橋本さんには「越前市をサウナの聖地にしたい」という野望がある。
三重県出身の橋本さんは、19歳のとき、就職を機に越前市に移住してきた。
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会社員の傍ら、社会人野球チームで投手として活躍し、2023年のマスターズ日韓大会では日本代表として参加。その時、チームメイトと訪れた韓国のサウナで出会ったのが「ととのう」だったという。
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さんくさうな・橋本誠社長:
サウナって我慢するもので、水風呂も冷たくて苦手やったんですけけど、ちゃんとした入り方をすれば健康にもいいんだと教えてもらって。そこからサウナの魅力にハマりましたね
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橋本さんは、“サウナの良さを知ってほしい”と店をオープンさせることを決め、クラウドファンディングを実施したところ、目標を上回る113万円が集まった。そこで空きビルを改装し、サウナ専門店を開業した。
しかし、なぜ今、専門店なのか―
「サ活」に「サ旅」…サウナを観光資源に
2023年に一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所が行った調査によると、月に4回以上サウナに入る「ヘビーサウナー」と呼ばれる人は、全国で287万人もいるという。
サウナの愛好家を「サウナー」、サウナ活動を「サ活」など、サウナブームで様々な言葉が生まれ、最近では、サウナを目的に全国を旅する「サ旅」にも注目されている。
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3月16日には北陸新幹線が福井県内に延伸し、越前市には新駅もオープンした。この好機に、橋本さんはサウナが観光資源になり得るのではないかと考えている。
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さんくさうな・橋本誠社長:
サウナ専門店として県外客がたくさん集まってくれれば、他の飲食店にも人が流れて武生(越前市)のまちが盛り上がればいいかなと思っています
サウナ業界を支えるコアなファンに刺さるか、今後に注目だ。
(福井テレビ)