移住して地域の魅力を発掘、宣伝する地域おこし協力隊。広島県安芸高田市では、この協力隊員が自宅の古民家を改装し、おがくず酵素浴など地元の素材を使ったアクティビティの体験施設をつくった。広島出身の姉妹デュオ、メビウスが取材した。
納屋を改装、地元産品直売店に
メビウス・マミ＆ノリエ：
あれ？おはようございます。沖横田さん？お久しぶりです
安芸高田市 地域おこし協力隊・沖横田秀雄さん：
お久しぶりです
待っていたのは、2022年9月に一度取材した安芸高田市の地域おこし協力隊、沖横田さんだ。市場に出回らない小さな梨を活用して、こだま梨サイダーを地元の高校生と一緒に開発するプロジェクトを取材した。
沖横田さん：
自宅を改装して、新しいお店作りをしています。地域の皆さんのサポートをいただいて、納屋を手作りで改装して、地域の魅力を伝える場をつくりました
3年の任期を終え、地域おこし協力隊を卒業する沖横田さんは、仲間と一緒に安芸高田の魅力を伝えるためのスポット「ぷらっとアキタカタ」をつくった。
沖横田さん：
まだレイアウトは途中なんですが…
ノリエ：
おしゃれ
沖横田さん：
棚があるスペースは、安芸高田市をメインに近隣エリアも含めた地元産品のセレクトショップになります
マミ：
あ、これ大好き。柚子ぽん酢醤油。美味しいですよね
沖横田さん：
地域の魅力を感じられる特産品や季節の農作物をPR販売します。
店の内装は、想いを共にする地域の仲間たちと一緒に手作りしたという。
マミ：
すごい木の香りがいいですね
沖横田さん：
この壁もお手伝いの方とやったので手作り感満載です
ノリエ：
いいですね。あったかいですね
沖横田さん：
皆さんにサポートいただいて、やっと形になってきたところです
林業で出たおがくずで体を温める酵素風呂
さらに奥へ進むと…
沖横田さん：
こちらは休憩スペース
マミ：
洗面台とかドライヤーとか。まだ奥があるんですね…
マミ＆ノリエ：
わ！すごい！！何これ
沖横田さん：
酵素風呂。木の粉をメインに使った、おがくず酵素風呂のスペースになります
マミ＆ノリエ：
すっごいいい香りがする
沖横田さん：
自然物だけで今、発酵熱がでている
マミ：
60℃
沖横田さん：
よかったら手をこの中に入れてみてください。
ノリエ：
あったかい。
おがくずに酵素を加えて自然発酵させ、その熱を利用して身体を温めるおがくず酵素浴だが、ここにも安芸高田市ならではのものが活用されている。
使ったおがくずは土壌改良にリサイクル
沖横田さん：
安芸高田市は里山・森林が多い地域。あるものを活用すべきという気持ちが強くなりました。製材所さんから条件の合うものを提供していただいて、皆さんが入った後のおがくずは土壌改良の資材にする。農業やお花屋さんの苗床作りに使ってもらう。
沖横田さん：
身近なものを生かした資源の循環利用が、すごく魅力的でやってみたいと思って、今回、新事業として立ち上げた。体の芯から、内臓とかも含めてぽかぽかになる
マミ：
是非入りたいな
沖横田さん：
是非今日、よかったら。ちょうど一つずつ浴槽もありますし
マミ＆ノリエ：
いいんですか？やった！どうしようこれ以上綺麗になったら
地元産の花でリースづくり
ちょっとその前に、開店準備のお手伝いを。4月1日のオープンに向け店内を装飾するリースを皆さんと一緒に作ることに。
マミ：
これはどこから採ってきたお花なんですか
沖横田さん：
知り合いのお花屋さんが提供してくれました。ほんと一人じゃできない事で、皆さんのサポートのお陰です
地元の皆さんが集まり、和気あいあいとリースづくりを楽しむ。つくったリースは開店前の店内に飾ってもらった。
リースづくりが終わるとお約束のご褒美タイムに。
メビウス：
身体の芯から温まる感じがある。香りがたまらないですね。気持ちいい
安芸高田市地域おこし協力隊・藤田京花さん：
最初の納屋だった時から見てるので、皆が集まる素晴らしいプラットフォームができたなと思います。私も地域の魅力を発信する活動をしているので、この場所をしっかり発信して、皆さんに足を運んでもらうお手伝いが、できたらと思う。私も沖横田さんのように、皆さんに恩返しできたらなと思います
沖横田さん：
もちろん他の地域にもそれぞれ魅力はあると思うんですけど。自分は安芸高田市にすごく魅力を感じて、ここでこういう場ができるのは、すごく嬉しい。
沖横田さん：
自分だけのお店・事業ではなく、色んな人が関わってより良くなっていく。気づいたらこの場所がきっかけで、移住者の方が増えたり、関係人口が増えたりという事に繋がれば一番嬉しいなと思います
（テレビ新広島）
