秋田・横手市の魅力を全国に発信しようと奮闘する市職員がいる。横手市役所「横手の魅力営業課」課長の西川可奈子さんは、歌とユニークなパフォーマンスで地域をPRする“歌う公務員”。型にはまらない発信で注目を集めながら、横手の人の温かさや元気を届けようと挑戦を続けている。
“歌う公務員”が切り開く地域PR
秋田・横手市で、少し変わった方法で地域の魅力を発信し続けているのが、西川可奈子さんだ。
市役所の「横手の魅力営業課」で課長を務め、特産品や観光のPRを担っている。
その活動は、一般的な公務員のイメージとは一線を画す。

歌と映像を組み合わせたユニークな発信で注目を集め、「歌う公務員」として話題となっている。
西川さんは「横手を知ってもらうこと、横手を好きになってもらうような取り組みを頑張っている」と話す。
テレビ出演とYouTubeで広がる反響
2025年、BSの番組で横手市の名所や名物に合わせて歌を披露したことがきっかけとなり、その存在は一気に広く知られることになった。
その後はYouTubeにも活動の幅を広げ、市の公式チャンネルで動画を公開。観光地や産業をテーマに、歌と演出を交えた作品を次々と発信している。
きらびやかな衣装で歌い上げる一方、時には除雪車に扮するなど、発想は自由奔放。その根底にあるのは「全力で真面目にふざける」というモットーだ。
チームで作る“全力の遊び心”
動画制作は西川さん1人ではない。課の職員たちがアイデアを出し合い、シナリオを作成。さらに、テレビディレクター経験を持つ職員が撮影や編集を担うなど、チームで作り上げている。
こだわりの一つが衣装だ。
「衣装は全部自前。ネットでポチポチっと、自腹です」という言葉からも、その本気度が伝わる。
地域と職場に生まれる笑顔
撮影現場では、通りかかった子供たちが自然と輪に加わり、握手を求める姿も見られる。
昼休み中の職員が協力する場面もあり、活動は地域と職場に明るさをもたらしている。
西川さんは自身を「バリバリの公務員。こんなに真面目な公務員は他にはいないと思う」と表現する。
その言葉通り、遊び心の裏には、“地域のために”という強い責任感がある。
伝えたいのは「人の魅力」
では、西川さんが発信したい横手の魅力とは何か。
「横手の一番良いところは“人”なんじゃないかと思う。人が真面目で元気で、なぜかラテンなノリもあって、そういう“人の魅力”を伝えられたら横手の魅力がより一層伝わるんじゃないかと思う。横手を知らなかった人も『こんなに元気なところなんだ、行ってみたいな』と思ってもらえるようにしたい」と語る西川さん。
歌声とともに届けるのは、土地の風景だけではない。そこに暮らす人たちの温かさとエネルギーだ。
西川さんの挑戦は、横手を知らない人の心にも確実に届き始めている。歌がつなぐ元気と笑顔の輪は、これからも広がり続けていく。
(秋田テレビ)
