福岡市内で外に止めた車に付着しているとの声が相次ぐ“黄色い粉”。黄砂ではないという、この『謎の粉』の正体とは一体?
「黄砂?空気中の汚れ?」
5月に入り、福岡市内の人たちからSNSに相次いで投稿されている、車に付着しているという黄色い粉。

SNSに投稿した人も「黄砂かなと思ってたけど、そんなに黄砂は飛んでないらしい…、あなたは誰ですか?」と思わず黄色い粉に語りかける。

福岡の街なかで聞いてみると「私の家の車が、これ(粉が付着)。しょっちゅう洗っている」と迷惑そうに応える女性。

また「体調が悪そうにしている人は見かける。咳をしたりとか。黄砂かな?と勝手に思ったりしてる」と応える男性は黄砂を疑う。

そして「これは黄砂?空気中の汚れ?」と応える女性など、多くの人が謎の黄色い粉に困惑している様子だった。

なかでも最も多く聞かれた声が「黄砂なのでは?」という声。しかし、福岡管区気象台によると5月に入って、黄砂の飛来は確認されていないとのことだ。

では、この黄色い粉の正体は一体何なのか?取材班は、車に付着した粉を採取し、専門家に調べてもらうことにした。
人々を困惑させる黄色い粉の正体は?
訪ねたのは、福岡市南区の耳鼻咽喉科。早速、黄色い粉を顕微鏡で覗いた福岡病院耳鼻咽喉科の押川千恵医師は、ズバリー。

「殆どマツの花粉。両側に黒い袋のようなものが2つある。これがマツ花粉の特徴」

多くの人を困惑させた黄色い粉の正体は、4月の中旬頃から飛散し始めるというマツの花粉だったのだ。

押川医師によるとスギやヒノキの花粉に比べてマツの花粉は、直径が2倍ほどあり、物理的に花粉が目や鼻、喉に入ると刺激感が出るという。

その一方で、マツの花粉は、スギやヒノキに比べるとアレルギー症状を引き起こしにくく、粒子が大きめなので目につきやすいともいう。さらに2026年は…。

「マツの花粉は、過去5年間で比較すると、最も多く飛散している。猛暑との関連があるのではないかと思うが、はっきりとした理由は分からない」(福岡病院耳鼻咽喉科 押川千恵・医師)。

北部九州ではマツの花粉の飛散量は、5月上旬でピークを過ぎ、下旬から6月上旬にかけて徐々に落ち着いていくということだ。
(テレビ西日本)
